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[nikomat 34050] Re:世界の車窓から、から�、から、



宮崎です。

100%鉄ネタで長いので、興味のない方は次へどうぞ。









まごめ師&おおばさん

> おーばさんでしょうか?
> こんばんわ。
>
>> 昔、北海道でC62が走っていたころ、盛んに撮った
>> Y.Obaです。蒸気機関車が話題になりましたので、
>> 出てきました。

煙管プロと時代を共有される方ですね。

 ※ ML-WEBページ-「用語集」参照。


> 今回のポーランドの解説を期待しておるのですが、

追加情報っす。
関連ページ

http://www.parowozy.com.pl/

言語はポーランド語です。

Windowsに「東ヨーロッパ言語」がインストールされていれば、
正しく表示されると思います。ドイツ語のページもあるようで
す。

サイト内を探すと、PDFでダイヤが落とせるようになってい
て、以前はそれを印刷して携帯したのですが、今はわかりませ
ん。

便利な時代になりましたが、こう便利になってくるから汽車は
滅んじゃうんですね。


> "てっちゃん"とは鉄道写真をする人のことですか、やっと
> 判りました。ポーランドのSLは見そびれました。
>
> 今晩は続きが見られると思います。

しくしく、その時間私は帰宅途中でした。


> 秩父鉄道のSLは、
> 石炭の香はあまりしませんでした。黒煙は撒いておりましたが。
>
> 石炭ではなくて、コークスとか使っているのでしょうか?

詳しくはないのですが、パレオ(今は名前違うのかな?秩父鉄
道のC58客車列車の名称)も重油併燃ではないでしょうか。

多くの国内保存蒸機は煤煙対策もあり、重油併燃だと思います
(あまり詳しくない)。重油を併燃させること自体は、勾配路
線を中心に日本でも古くから行われていました。

戦後だと思いますが、国鉄の旅客用蒸気機関車を2台ほど試験
的に重油専燃に改造して使ったこともあります(C59)。
性能的にはUPしたそうです(もっとも日本の場合は、石炭の
質が悪かった)。結局コストの問題もあって石炭炊きに戻した
ようです。

なお東京ディズニーランドの汽車は、正真正銘の蒸気機関車で
重油専燃です。

> そういえば、フィリピンやキューバではとうもろこしの要らない
> 所を燃やして走っているのでしたよね。
> 燃えるものなら何でもOKが偉いです。

よくご存知で。
燃やすのはサトウキビを絞り取ったカスのバガスと言われるも
のです。廃物がそのまま燃料になるエコノミーな仕組みです
(パワーはあまり出ないと思われる)。キューバは重油が中心
ですが、バガス燃やすところもありそうです。

燃料代がかからないので、バガスを燃やして走る蒸機は最後ま
で残るといわれていましたが、こちらも機関車の老朽化、トラッ
ク輸送転換と、サトウキビ産業自体の衰退が原因で危ないです。

フィリピンの方はもう現役機はないでしょう(予備機ぐらい)。
これらは全て季節運用(収穫期の数ヶ月間のみ稼働)なのです
が、アジアだとインドネシアにまだ残っています。ここも大分
減って危ないです。安泰と思われていたキューバですが、国営
のサトウキビ産業が大赤字で合理化されることになり、こちら
もピンチです。


重油を使っていたのは、米国(一部)や東西ドイツ(一部)や
産油国ですが、最近まで使っていたのはパキスタン。キューバ
も重油使用が多い。

ミャンマー(ビルマ)では「廃油」の一種を燃料に使っていま
す(燃えればよいと言う考えか?)。そのためコストが大変安
く、国鉄本線用の大型機関車は今も走っています。機関車は戦
後英国領から独立する直前(1947~48)に納入された由緒正し
いイギリス機です。

中国と北朝鮮以外のアジアでは、本線用の大型機関車の使用は
ミャンマーだけです。中国国鉄はほぼ全滅したので、国鉄機と
しては、謎に包まれた北朝鮮と共に最後となりました。

東南アジア諸国の国鉄は意外に早く無煙化されています。
この国だけ頑固な軍事政権のために海外援助がまったく入らず、
そのお陰で今も動いています。今年5月にローカル線の定期路
線はレールカーになりましたが、貨物中心に今もなんとか動い
ています。しかしスーチーさんも開放されたので、いよいよ危
ないかもしれません。

北朝鮮にはかつての鮮鉄(朝鮮鉄道)の機関車を中心に残って
いますが、産業も物資の交流もろくにない国なので、列車自体
が極端に少ないと思われます。国土と路線長の長さの割には稼
働蒸気機関車は少ないと思われます。



森林鉄道ですと、石炭&薪の混合なんてのもあります。
石炭が入手しにくい路線では薪をそのまま燃やしています。

ルーマニア林鉄のある路線は麓で石炭を積んで山に向かいます
が、帰りはそれが無くなるので薪を積み込み燃やしていました。



おまけ

今年の活動から

・中国鉄路局の最期(6月にディーゼル投入済)

http://www.02.246.ne.jp/~hon20/china2002/graj.html

サイト制作者は旅行同行者です。

AF20mm/f2.8D貸してあげたら喜んでいましたが、彼の上がった
写真を見たら貸したのは失敗と言うことに気が付きました(アホ)。
自分で使うべきであった!!

中国鉄路局(国鉄)最後の蒸気機関車定期営業路線と言われた
吉蘭泰線は、ウランフブ大砂漠を突っ切る素晴らしいロケーショ
ンであった。

撮影ポイントは最寄り駅から片道8kmほどの大砂漠の中。
民家も道路も何もありません。
砂と線路とラクダだけです。

事前に「往復15km以上」と言われて、荷物を大部落として行
きましたが、欲張り爺なので機材は20Kg以上ありました。

線路のそばを歩くだけなので山登りの人から見れば大したこと
ないのですが、慣れていない私は足も砂に取られて難儀しました。


・C12の最期(4月廃車済み?)

http://homepage1.nifty.com/loco/c12/LUU_XA/index.htm

同じく、サイト制作者は旅行同行者。

流転の人生を歩んだ日本国鉄C12現役機の最後。

同機は真岡鉄道で走るC1266と全くの同型で、戦前一度は
日本の国鉄に配置され、日本の山河を走っていました。

戦争のため徴収され中国へ、そしてベトナムへ。
日中戦争・ベトナム戦争と、2つの戦争を越えて生きてきた最
後の日本国鉄蒸気機関車にもこの春最期の時が訪れました。

暑かったす。
ハノイは結構気温が低いのですが、訪問時は真夏のようでした。

「こいつは一体何号機なのか?」という疑問を解くべく、持参
したウエスで車番刻印があるロッドを磨きましたが、8両分ぐ
らいの番号が出てきて、ますます謎に。


既に上の2つは過去帳入り。

中国は政策として「オリンピックまでに専用線や入れ替えを含
めて前時代的な蒸気機関車を全廃する」と公言しています。
実際には2008年まで持たない雰囲気です。

ロケーションまで含めると、中国もこの冬がいよいよ最後かな
と言う感じ。私も引退の日が近いです。

では。