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[nikomat 36438] Re: 松屋中古カメラ市
乾っす.
キヤノンF−1の前期型と後期型の違いは有名ですが,F−1の前期型には,
以下のような違いがあります.
なお,以下の説明は私が観察した10台ほどのカメラに基づくものです.多分
もっとたくさんの違いがあると思います.あくまでも参考程度に考えてください.
塗装:
14××××ぐらいまでは,黒の塗装の厚みが薄目です.少しつや消し気味の
塗装で,剥げやすい感じです.この番号以降は塗装の厚みがまし,もっとつや
やかな塗装になります.ちなみにブリーチロックの旧FDレンズの黒塗装も,初期の
ものは同様に薄めで少しつや消し気味です.
軍艦部:
14××××ぐらいまでは,軍艦部の角のエッジがかなりたっています.塗装が
薄めのこともあって,この角の部分の塗装が剥げて,真鍮が覗いているものが
多いです.またシリアル番号の数字がかなり詰まって刻印されています.
ファインダー
12××××ぐらいまでは,交換式ファインダーの爪が金属製ですが,その後は
白めのプラスチック?に交換されています.また分解された方の話では,12××
××ぐらいまでは,プリズムがモルトで直接押さえられているいるのですが,その後
はモルトとプリズムの間にプラスチックがはさんであるそうです.モルトで直接押さえ
られているカメラのプリズムでは,ほとんで腐蝕が始まっています.
裏蓋
裏蓋はもっとも頻繁に仕様が変更されています.
まず11××××ぐらいまでは,フィルムローラが1本で,フィルム押さえの金具の
爪が1本です.これらのパーツや圧板はマイナスネジで固定されています.
これが12××××になると,パーツは同じですが,圧板がプラスネジで固定される
ように変わります.
さらに14××××では,ローラは1本ですが,フィルム押さえの金具の爪が
2本になります.
その後22××××ぐらいから,フィルムローラが2本になります.また圧板に2箇所
ほど穴?が開いています.
また22××××ぐらいから,裏蓋のCanon F-1のマークが付けられるようになります.
なお,キヤノンのモードラMFを購入すると,20××××よりも若いシリアルのカ
メラ
は調整が必要との但し書きがあります.したがって,内部にはもっと多くの変更点が
あると思います.
では!
At 22:27 03/03/03 +0900, you wrote:
>乾さん こんばんは
>
>フジタクです
>
> > >>ところで帰宅したら,2ヶ月前に落札したキヤノンのF−1が届いていました.
> > >>106×××というシリアルで,頭の1は捨て番なので,最初の6000台目
> > >>ぐらいということになります.一緒についてきたマニュアルなどは,1970
> 年の
> > >>発行(つまりF−1の発売前)になっていました.
>
>奇遇です。私が先日見たF−1も1060××(××は失念)でしたので非常に
>近い番号だったのです。一方はアメリカ、一方は日本に出荷されたのでしょうか。
>状態の方はそれほど良くなく、整備もされないままの店に並んでいたので跨いで
>しまいましたが。
>
> > F−1の場合,いわゆる前期型にかなり変化が見られます.特にシリアルの
> > 最初の桁が1のカメラは,塗装や裏蓋の仕様などが頻繁に変わっています.
>
>そういわれると、気になりますね。主な特徴をお教えいただけますか。
>
>ではでは。
>
>--
>Takuya Fujimoto <tkyfujimoto@ybb.ne.jp>