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[nikomat 37481] 中古釣竿
すぎやま@完全にヨタです
最近、自宅の近所に中古釣り具の専門店ができました。
あまり期待せずに気軽に覗いてみたのですが
それが間違いで、結局釣り竿を一度に2本も買ってしまいました。
1980年代はとても高く、学生の時は手が届かなかったものが
何故かヤフオクの相場よりも(多分)安い1万円以下であって、ついつい......
で、考えてみると釣り竿はレンズによく似ています。
まずフライフィッシングの竿には番手と長さがあります。
番手は使用するライン(釣り糸)の重さで番手が高ければ
ラインは重く、遠くに飛ぶし、大きい毛針も飛ばせます。
番手が低いとラインが軽く、遠くには飛びませんが繊細で正確な釣りができて
神経質な魚を相手にする時や狭い渓流では必要になります。
また、同じ番手の竿でも長さによって「飛び」の性能や持ち味が変わります。
短ければ、竿は軽く軽快でコントロールしやすいですが、
長い方がパワーが出て良く飛びます。
なもんで、いろんな番手のいろんな長さの竿が欲しくなります。
これはレンズの焦点距離と口径みたいなものです。
さらに、釣り竿の素材は竹、グラスファイバー、カーボン、新世代カーボンと変わっ
てきました。
一般に新しい素材ほど軽く、反発力も強いので良く飛ぶのですが
古い素材には独特の味わいがあって、ファンも多いです。
竿で一番高いのは竹の奴です。
この素材の違いはレンズで言えば低分散ガラスみたいなもので
高番手の長い竿に使用すると望遠レンズと同じで圧倒的な威力を発揮します。
また、新素材の竿は遠くに飛ばすことと繊細に飛ばすことをある程度両立できていて
ズームの非球面レンズみたいなものです。
ところが軽量な竿や短い中番手の竿だとあまり関係なく、
そういう竿の設計は既に70-80年代にある程度の完成の域に達しています。
これは広角や標準の単焦点レンズみたいなものですね。
で、今回買ったのは2本ともとても短い、軽量と中重量の竿で、初期のカーボンのも
のです。
国産メーカーだったら出していないような短さです。
ぼくもこういう短い竿を買うのは初めてです。
しかし20年経っているにも関わらず、
あまり使われていなかったおかげでヘタリはなく、
素晴らしい振り味です。
これらの竿は現在でもアメリカで生産が続いており
今なら日本でも昔の半額ぐらいで新品が買えますが
それでもいい値段をしています。
困ったことに、その中古屋にこのシリーズの竿がもう1本あって
気になって気になってしょうがないです!