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[nikomat 37540] スクリーン2題



丹後屋す(ちと長い)

昔から使って慣れ親しんだボディでも、
これまで使ったことの無いスクリーンを入れたら実に新鮮で
一粒で2度美味しいグリコのような得した気分になれること請負ます。

このMLが始まる前、
一人でひっそりと中古カメラを買い求めていた頃に手に入れた
コンタックスDだったかのスクリーンの見えが懐かしくなって
上野ヨドバシでF3用のD型スクリーンをポイントで買い求め
(この手の安価なアクセサリーを衝動買いする時、
 ポイントは絶妙な力を発揮しますなあ^^;)、
例によって前後を変えてFに装着してみたら
まさにそのまんまの見えが再現できました。
レンズを換えるごとに、周辺減光の様子が劇的に変化して、
たとえば、何本か手許にある同一銘柄のレンズが製造年次が上がるにつれて
周辺の明るさが向上しているのが確認できたり、と、なかなか面白い。
しかも、Dはフレネルのないただのスリガラス
(コンデンサーはある)ですから
像がストレートに見えて、
そのザラザラ感がなにやらピントの山を強調してくれているようにも思え
丁度キョーセラコンタックスやライカR用の
タルバーグスクリーンを連想させます。

マイクロニッコール55/3.5で使うと、
このレンズのシャープ感が実に鮮やかに感じ取れます。

なんか新しいボディを手に入れた気分になりました。

ということで、手元のFの一台に
このスクリーンを常時装着することにしたのでしたが、
そうなると気になるのが、
F3のスクリーン枠には
FやF2ボディのプリズムボックス内の
スクリーン枠を押える爪の入る窪みがないこと。
この窪みがないと、爪が完全に戻らず、結果的にプリズムファインダー部の
ロックが甘くなります。
この甘くなり方には個体差があって、
たまたま常時装着することにしたFボディでは
そのままではアイレベルプリズムをちょっと捻るとすぐ外れてしまいます。
これでは危険すぎて携帯もままなりませんから、
F3スクリーン枠の短辺左側に2箇所、右側に1箇所窪みを入れようと
棒ヤスリを用意したのですが、
さて、このヤスリを使ったのでは粉の始末が大変なことになること必定。
で、まずナイフで削ってみることにしたら、なんとこれが大当たり。
その時まで、スクリーン枠をナイフで削ろうなどとは思ってもみなかったので
考えもしなかったのですが、
F3用現行スクリーン枠(F4,F5もか?)はプラスティック製なんですね。
よく切れるオルファカッターを使うと、バターにバターナイフを入れるように
簡単に削れてしまいます。

また、削る箇所はF3ボディ用の窪みなどどこにも干渉しませんから、
そのまんまF3に使える筈。
ということで、格別枠を入れ替えることなく
実用上全く心配のないカッチリ感で
F3スクリーンがFやF2に使え、そして、
またそのままF3に戻せることが確認できました。