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[nikomat 39631] Re: RAID 5
わたしがいなくても脱線してるんでほっとしました(爆)
non@ever.sanda.gr.jp wrote:
>From: 二見さん n.futami@digicom.dnp.co.jp
>Subject: [nikomat 39591] Re: RAID 5
>
>
>>>>当方の職場でも仕事で使うマシンでは、HDD4台構成にして
>>>>4台(1,2,3,4)中3台(1,2,3)でRAID5、1台(4)は予備機(名前忘れた)として待機
>>>>例えば(3)が壊れた場合(1,2,4)として自動に切り替わるようになってます
>>>>更に(1,2,4)の何れかが壊れてもOK
>>>>
>>>>
>>>正確には、どれが予備とは決まっていなくて、いずれか1台が読めなくても、
>>>計算で元に戻せるように分散して書いておく仕組みですよね。
>>>
>>>
>
>RAID5 の場合、構成する HDD の数は 3台以上で、4台でも組めるのと、予備は
>構成台数に数えない(何台用意してもいいので)ことが多いので、上のように書
>きました。二見さんの場合は本当に予備(故障時は自動交換?)ですね。失礼し
>ました。
>
RAID5の特徴はパリティをおのおのの玉(レンズと同じくディスクをこう呼ぶ)
に分散させることが
特徴ですね。ひとつの玉にパリティを集約してもいんですが(RAID4)、こうす
るとこの玉にアクセスが
集中するので高速性が落ちてしまうからです。とはいっても、バッファがでかけ
りゃなんとでもなるんで
RAID4で商品化してる大手もあります(NetApp ファイルシステムも特殊なん
で、このほかのRAID4は
買ってはいけない^^;)。RAID4だと、使用中でもディスクを増設してそのまま
使い続けることが可能という柔軟性があります。パリティが分散しているRAID5
だとこれは不可能です。
ディスクの構成本数ですが、パリティ1に対してデータは3から10くらいです。
データが多ければ多いほど速くなりますが、データロストの確率が高まります。
ディスクが二個同時に死ぬとアウトです(ダブルフェイラーといいます)から。
ミッションクリティカルなRAID5ならパリティ1にデータ3です。
普通つかうときは、もっとデータ大きいですけど。
世界不思議発見のCMで社長がストレージで頑張るいうてる某社のフラッグシップ
SANRISEシリーズなんかはこんなのが標準です。
でも、このクラスになると、RAID1のが普通です。
RAID5だと、ディスクが死んだときのパリティ計算中(72GB玉とかだと相当時間
かかる)
にディスクアクセスができないのがつらいので。
1というても1+0というかメモリバッファの巨大なのを積んでいろいろやりま
すんで、
速度は出ます。これで世界市場をおさえているのがEMC^2という会社です。
ちょっと前までスポットでTVCMやってました。の戦線布告というかんじです。
ギョーカイのことはさておき、技術的にいうと、
そろそろ、RAIDも古くなってきていて、もともとRAIDを開発した
人たちなんかは、JBODをネットワークでつなぐようなもののほうがいいとか
いってたりします(というても二年前)
なんといっても、IOが速くなり、メモリが安くなり、チップが早くなり、
情況がかわってきたのが大きいのでしょう。
ファイバーチャネル、ギガイーサが10Gくらに
高速化してますし。
SAN、NASの文脈でいうと、これまた、時代はそろそろ次に
いきそうで、キーワードは仮想ストレージです。
SAN,NASのお互いの弱点を補うような技術革新がなされつつあり、
結果的に、両者の違いがなくなっていくような方向です。
あ、その前に、ストレージネットワーキングというキーワードが
ありまして、SAN、NASをつかってストレージを集約し、
メンテコストを節減しましょうなんていうビジネスモデルが
上記、NetApp,EMC,Hitachiあたりが進めたいことなんですが、
ネットバブル崩壊もあって、なかなか日本では動きませんでした。
で、業界で促進団体をつくりました。
strage networking industories japan(SNIA-J)です。
http://www.snia-j.org/index.html
iscsiとかIPストレージとかの重要文献を和訳して載せたりしてますので、
資料的につかえます。
RAID0−5の説明とかも、いちおうdictionaryのとこで見られます。
いげた@創設時理事