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[nikomat:00012] Re: greeting
佐藤@富士総合研究所です。
> 初めての方ははじめまして。
ニュースでは、何度か、私のつまらない質問にお応え頂き有難うございます。
Fの底蓋の話です。
> > ・FにF36を付ける場合には、改造が必要である?
>
> まずFのほうですが、裏蓋を取り外して本体の底を見ますと、ネジ4本で止め
> られている蓋のような部分があるかと思いますが、モーターを使うときにはこ
> の蓋を穴あき(内側に小さなシーソー部品も取り付けられている)蓋に交換し
> なければなりません。
>
> もともとF36は穴あき蓋とセットで売られていたので、良心的な中古品であ
> れば、一緒に売られているでしょう。蓋だけを探すのは不可能に等しいです。
少し前、銀座三原橋の三共カメラでの目撃談です。
ふらふらと店内をまわっていると、入荷した中古の一群に値段札を
つける場面にたまたま出くわしまして、興味深く眺めておりますと、
『ええ?これ、こんなんでいいの?』
『どれ?ああ、それね。それないとモードラ動かないから』
という会話。
底蓋が単独の商品として値札を付けられる場面でした。
最初の方が、若い店員さん。あとの方が、中年の店員さんです。
確かにびっくりするような値段でした。
ライカビット(肥大した底蓋)といい勝負です。
>
> レリーズの機構については、先ほどの蓋を開けてみると良く判るのですが、チャー
> ジされたシャッターの軸(というかそれに連結された部品)を引っかけている
> 板バネがあって、ボディ上面のレリーズボタンはその板バネを押し下げること
> でシャッターチャージを開放しています。
>
> またモーター側にはピンが突き出ていて、内部のタイミング面カムに従ってそ
> のピンを「突き上げる−戻す」という運動を行います。一方先に挙げた、穴あ
> き底蓋に取り付けられている小さなシーソー様の部品の片側は、シャッター軸
> をラッチしている板バネ引っかかっており、もう片方は蓋の穴から顔をのぞか
> せています。モーターのピンはこの穴にはまるので、ピンの「突き上げる」と
> いう運動は、シーソー様の部品を介して板バネを引き下げます。
>
> これがモーターによるレリーズ動作です。現物を見れば一目瞭然なんですけど
そうですね。モードラは触ったことがないのですが、底蓋の交換されたFを手に
入れて、そのシャッターレリーズの原理が理解できました。
旨いもんですね、その工夫。
<以下は引用略>
では。
佐藤能行(SATO Yoshiyuki)
株式会社 富士総合研究所 研究開発第2部