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[nikomat:00157] Re: <F/F2>How to select used cameras
佐藤@富士総合研究所です。
>
> 服部@日立製作所です
>
> 佐藤さん、こんにちは。
> わかる範囲でお答えします。
早速のお返事、有難う御座います。
> >ファインダー接眼部の収まる凹部が若干広げられているだけだと思っていましたが、
> >ミラーボックス自体の形状も違っているのですか?
>
> 私もはっきりとはわかりませんが、広がっていると人から聞いたことがあります。
> ですが、私自身では確認してません。
このての確認には、オリジナルであることの確認されたもの同士を比較しないと
判別が難しいかもしれませんね。
(理由は後述)
結論は一つで、判明していることではあるのでしょうが…。
>
> >これが、例の『明るい暗箱』で紹介されている旭光学との特許紛争が生じた時
> >の変更ですね。641万代で既に変更されているんですか。
> >これは、外部から(中を開けけなくても)判別できるものなのでしょうか?
>
> おぉ!「明るい暗箱」「ニコンストーリー」バイブルの登場ですね。
> まさしく、これです。
> 確か、641万代の途中で変更されているはずです。
> 私のは、6410388なのでこの古いタイプです。
> ミラースプリングなので、比べてわかったと思いますが。
> 今晩チェックしてみましょう。
服部さんのこの初期型では、シャッターチャージの前後でスクリーン上のピント
はどの程度変化しますか?
と、言うのは、相当以前のことですが、Fのピント調節はチャージ前後のどちら
でも可という記述を目にしたことがあり、一方私のFではそれが微妙にズレるこ
とからSCでそのことを聞いて見ると、Fのピント合わせはチャージ後、とはっ
きり言明されて、あれっ?そうだったかな〜と、いまだに納得出来ないでいるか
らです。実際、シャッターチャージの瞬間ミラーアップのバネがセットされるの
は、ミラーがピクッと動くことで判りますが、初期型ではどうなのかが知りたい
ところなのです。
>
> >ミラーボックスの変更と銘板の変更は、日本光学が正式にユーザーに発表している
> >変更点(雑誌『写真工業』の別冊に記述されています)ですが、その他に
> >収集研究家の間では常識となっている変更としてはどんなものがあるのでしょうか?
>
> 超初期型(プロトタイプ、番号不明)
> シャッター幕が布幕
>
> 初期型(640万代〜641万代途中)
> 巻き上げレバーが、板金加工のような感じ。(後期は打ち抜きになりますね)
> セルフタイマーレバーが、ななめギザ入り
> ミラースプリングが2本
> 底ふたの三脚穴横にMade in Japanの刻印がない。
> 底ふたのフィルムプレートの左隣に、PATナンバーの刻印がある。
>
> 初期型(641万代途中から642万代or643万代)
> 巻き上げレバーは、やはり板金加工?
> セルフタイマーレバーのギザはまっすぐになるが、カニ目ネジの上に横溝がある。
> 底ふたにPATナンバー刻印あり。
>
> 初期型(645万代前後で確認)
> 巻き上げレバーは?(忘れた)
> セルフタイマーレバーは、横溝なし、ギザはまっすぐ
> 底ふた三脚穴横にMade in Japanの刻印あり
>
> 中期?(660万代途中)
> ミラーボックスの改良
> 製造番号に赤点付きがある。
>
> 中期?(680万代途中)
> 亀の子マークから"Nikon"マークへ変更
私のFは670万代でNikonマークです。
もっとも、購入時からそうだったのかどうか全く記憶にないので
なんともいえませんが。
>
> 後期 (730万代or720万代の途中?)
> F2パーツの流用
> いわゆる、新F、アポロタイプFという型
> アポロで月にいったFには、F2タイプのプラスチックカバー付きの
> 巻き上げレバーとセルフレバーがついていいますね。
F2パーツの流用で質が落ちたなんて話を、銀座のカメラ屋さんで聞いたことが
ありますが、実のところどうなんでしょう?
>
> いやー、書きながら、いい加減さにいやになってしまいました。
いえいえ、結構あるものだなぁ、と感心してしまいます。
>
> みなさまお持ちのFの特徴を持ち寄って、データベースを作成しましょうか?
私個人の経験から、本当のオリジナルを持っている人は実はほんの小数なのでは
ないかと疑っています。私のFは1967年購入の670万代なのですが、購入
後これまでに4回ほどSCに整備と改造(FTn対応)を依頼しています。
その過程で、
1 シンクロソケットがF2タイプに変更。
2 アイレットがステンレスブッシュ入りに変更。
3 ミラー支持体が交換。
(4 上カバーの交換?)
といった処理をされています。道具として最良の状態を保ち続けさせる上で
これらの変更はユーザーにとっては有難い処理なのですが、収集の対象になり始
めるころには、オリジナルの数をグンと少なくしている処理でもあったわけです。
それだからこそ、また収集研究家にとっては集める楽しみが倍増するのでしょう。
とは言え、
データベースの作成は賛成です。早速家に帰ったら調べておきましょう。
来週の便になります。