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[nikomat:00678] Re: Ai-AiS $B!J (B Re: 35mm F)
> 佐藤@富士総合研究所です。
>
> よしださんの話は要約して
>
> 『撮影レンズの後部からフィルム面へ向かって射出される光束のうち
> フィルム枠への結像領域を構成する分の何割がミラーを介して
> スクリーンへ到達するのか、そして絞りを絞っていったとき絞り数値の
> 変化量とスクリーンへの到達量の関係がどうなっているか、の2点と
> 各種測光方式とから最適な露出決定をしなければならない』
>
> というふうに理解してよろしいでしょうか?
はい.
フィルム面上の光の総量もしくは特定の部分光を正確に測る 理想形の
ひとつに キヤノン FTbで用いられた スクリーン上部のコンデンサ
レンズ部での測光方法があります.F3では 共役の位置に中央部重点
測光素子を入れてますね.
一方,ペンタプリズム以降では,どうしても周囲に散乱した光も一緒に
測ってしまいがちです.そのため,例え素子の感度分布が 矩形分布で
あったとしても,結果的には周囲の光も多少は測ってしまい,山型に
なるだろうと予想されます.
余談ですが,Nikomat を含む 従来のMFカメラにおいては,接眼部の
左右に2つの素子を入れてます.一方,AFカメラでは マルチパター
ン測光素子やスポット測光素子を接眼部の上に配してます.これって,
このままでは 画面上方からの光と下方からの光とに指向性を持つでし
ょうから,素子の直前のレンズが非球面だったり 複雑なんでしょうね.
> ビューファインダーとしての視野率しか見ていなかった私は
> TTL露出計については、追求が甘かったと反省することしきりです。
>
> #ミラーに蹴られる光の最適露出決定に及ぼす影響なんて話題が
> #カメラ雑誌に載ったのは覚えていないですよ。
> #これだけでも、このMLに参加した意義があります。
説明書の注意書きに対して 疑問を持っただけですし,想像ですよ.^^;;
でも そう考えないと ツジツマが合わないです.
> 中央部重点測光が安心だということは、中心に近い一点を構成する光の
> 色んな経路を想像することで何となく理解できるのですが、
> 実絞り測光TTLのとき、AE と マニュアルで誤差が出るという理屈が
> 良くわかりません。
すみません.諦めているのは AE じゃなく,解放測光 でした.
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よしだ@ないこん&東工大
yd@int.titech.ac.jp