[nikomat:00799] Re: Reflex 500/5

[SATO Yoshiyuki <sato@cyg.fuji-ric.co.jp>]

佐藤＠富士総合研究所です。

いげたさん：

>    (1)オートニッコールS 50/1.4 と
>    (2)AIニッコール50/1.4（AIsの出る一年前位のもの）
>    の双方を絞り開放近辺で、子供の顔をよく撮っていたときの印象ですが、
> 
>      ピント面
>    (1)ピントの合っている場所は判る。判るけれど皮膚がザラザラ
>       とした感じ。産毛もそう思って見れば見える。
>    (2)当然ピントの合っている場所は判る。皮膚が滑らかで如何にも
>       赤ちゃんの皮膚。産毛の軟らかさが素直に出る。
> 
> (1)て、みかけの解像度ばっかが強いということでしょうか？
> (2)のほうが、バランスよくて、トータルの情報量多い。と

(1)でのボケた樹の枝が輪郭を主張しているのは偽解像が強いのかなとは思います。
コントラストの高い平面に近い被写体（紋様のはっきりした衣服とか）
を写した時は非常にシャープに見えます。

一点から出た光のどれだけがフィルム面の一点近傍に収束するかという意味で
(2)の情報量が多いというのは正にそのとおりのように見えます。
(1)の描写について似た感じというと、暗所におけるホームビデオの映像でしょうか。
ピントは合っているのに、ノイズが画面を汚してザラザラと見える。
無論、描写の印象は、露出の与え方も絡む問題なので即断は禁物でしょうが。