[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]
[nikomat:01509] Re: Collector's behavior
日浦@大阪大学です.
Akio Yamada さんが 6:55 PM 96.4.26 +0900ごろに
>>いま手元の FE で確かめてみましたが, F1.4 だと F22 の辺り
>>までしか絞り連動レバーが回りませんでした.だから,解放
>>F1.4 で F32 まで絞れるレンズでも,物理的にそこまでリング
>>が回らないようです.
>
> ちょっと驚き。開放F値によって、最小F値が制限を受ける
>んですね。F1.2からF32くらいまでカバーするように設計され
>ているものだと思っていましたが。。。あんまり絞ると干渉す
>るとかの理由で、9段で充分という判断なのでしょうね。
この制限の理由としては,レンズ取りつけ時のマウントの回転角も
影響していると思います.というのは,レンズを外した時には,絞
り連動レバーが解放の位置まで戻っていますよね.このときに,レ
ンズを最小絞りの位置にしてマウントに差し込むと,すでにレンズ
側の絞り連動突起がボディ側の連動レバーのすぐそばに来ています.
だから,最小絞り以外でないとボディに取りつけてはいけないレン
ズが存在するのだと思います.レンズのねじ込み角が絞りリングの
角度にして9段ぶんしかないからということですね.
> わたしは、絞り設定のエンコーダがついていると思いますよ。
> 開放F値が可変のズームをつけて、ズーミングすると、表示パネル
>のF値も焦点距離に応じて変化します。
> パワーズームがついたスピードライトがついていると、ズーミング
>連動して照射範囲もかわります。つまり、これはズームエンコーダが
>ついていることに他なりませんよね。
>
> たしかに開放F値と絞り連動レバーの関係から、設定F値を算出す
>ることもできるでしょうが、そんなややこしい事するくらいならエン
>コーダつけたほうがすっきりすると思います。
> Dタイプレンズに至っては、距離のエンコーダを搭載しているくら
>いですから、絞りにだけエンコーダを採用しないというのは、正当な
>理由が思いつきません。
たぶん絞りリングにはエンコーダはないと思います.F401 では絞り
設定位置を知るための,絞り連動レバーがありませんが,そのせい
でマニュアル露出時の絞り設定はボディ側で行い,レンズの絞りリ
ングは常に最小絞りに設定しておく必要があります.もしも絞り設
定のエンコーダがあれば,レンズの絞りリングでマニュアル露出が
出来るはずだと思うのですが,どうでしょうか.それに,絞り設定
にエンコーダがあれば,最小絞りの検出レバーも必要ないと思いま
す.
F401 でもズーム位置によって解放F値が変わるのに応じて,絞りの
駆動量が変化しているのが確認できます.これを実現するのにはお
そらく実絞り量のエンコーダと,ズーム位置のエンコーダを使って
いるのだと思います.ズーミング時のF値表示変更は計算で出して
いるのではないでしょうか.
> プログラム露出や、シャッター速度優先露出をしようとすると、
>カメラボディ側で、「 Fなんぼにしろ」と言って、レンズ側でそ
>れに応えるような仕掛けになっている必要がありますよね。
<<<<すみません,略しました>>>>
> 記憶があやふやなのですが、最近のAF Nikonのカタログには、瞬
>間絞り込み測光とは書いていないです。ひょっとして、CPU連動で露
>出時に絞り込んだ量を認識できるようになったのか、MFレンズでの
>プログラム露出を切り捨てた事によって、絞り連動レバーの移動量
>と絞り値の関係がきちんとしているAiSレンズのみを相手にしていれ
>ばよくなったからなのかもしれません。
もしも実絞り量エンコーダがあるのであれば,これを用いてフィー
ドバック制御により絞り込みレバーを駆動していると考えられます
ね.で,瞬間絞り込み測光が廃止されたということなのでしょう.
> プログラム露出を行うのに開放F値を知る必要性の説明は、以上
>でつくと思いますが、マルチパターン測光はよくわかりませんね。
> 絞り優先露出でやるなら、開放F値を知らんでもできそうにも思
>いますけど。評価関数のパラメータに開放F値があるんでしょう。
>と、逃げをうっちゃいます。
>
>>それに,レンズを付けたときに,解放F値を設定する機能をつけさ
>>えすれば済むことなのに.
>
> これは、手動で設定。と、いう事ですね :-)
そうですね.絞り優先+手動設定で,マルチパターン測光なら
Ai レンズでも出来そうなものですが・・
--- 日浦 慎作 Shinsaku HIURA ---
--- 大阪大学 基礎工学部 システム工学科 DC2 ---
--- Dept. of Systems Engineering, Osaka UNIV. ---