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[nikomat:01634] Re: a daydream for 50years anniversary
佐藤@富士総合研究所です。
服部さん:
> >>ファインダー倍率が小さいのと、構成がレンズとハーフミラーだけで光路が
> >>中空になっていることは、光学的には本質的な理由ではないと思うのですが、
> >>CLEなんかに較べると、ビューファインダー像の見えがちょっと安っぽい
> >>ですね。周辺の崩れがはっきり見えます。
>
> ボディを小さくするために、相当無理をしているんでしょうか?
> それともファインダーは実像式ではない?
あ、いや、距離計の可動像の方は実像形成方式です。ビューの固定像のほうは
逆ガリレオ(被写体ー>凹 ¥ 凸ー>目。¥はハーフミラーのつもり)。
こっちは、虚像ですね。
見込角と倍率(0.6倍)の関係で無理をしている可能性はありますね。
フレームの外側一杯を使うとほぼ35ミリの視野です。
CLEのほうは凹凸の間にプリズムが詰まって28ミリの視野まで無理なく
見えてます。
> >>本家のライカもM4−2以降は相当ひどいのがありますしね。
>
> う〜ん。それは距離計像の方がきちんと調整できていないのか、それとも
> 交換したプリズムの精度の問題でしょうか?
調整の問題も大きいでしょうね。私のM4−2は量産初期の評判悪いやつ
なんですが、可動像のマスクと、可動像(実像)とビューの虚像の3つの
視度が全然合ってなくて、マスクの縁を見ようとすると、ファンダー像がボケ、
瞳位置を軽く振ると、二重像がはっきりズレルという現象(M2以降は構成上
軽微なズレはあるらしいのですが)、で、シーベルにそれを伝えて修理依頼したら
ちゃんと直ってきましたから。(シュミット証付きの中古だったんで割と安かった)
マスク位置のコンマ何ミリかの調整だったんでしょう。
二重像のほうはそのまんまでした。丁度、ニコンFの顕微鏡撮影用十字線入りの
ファインダースクリーン(瞳を振って像と十字線のズレが無くなることで
ピンを出すやつ)の原理を、ライカの距離計像で確認したことになりますね。
CLの交換したダハプリズムの精度も無視できないでしょうね。屋根が90度
になっていないと、反射光は光軸ズレを起こしていることになりますから、
じっとみていると気持ち悪くなるかもしれません。
>
> CLは興味があって、一度店頭で念入りに見たことがあるだけなのですが、
> その時はやっぱりライカのファインダーはいいなぁ、と思ったので、
> 個体差があるのかもしれません。
私の数少ない経験ですら、それは感じてます。