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[nikomat:01829] Nikon + Leitz Lens
こやの @お茶の時間 です。
例によって役に立たないレポートを。
花などを接写するのにクローズアップレンズとか接写リングではアオリが
効かなくて不自由してました。それでPB−4というアオリの出来るベロー
ズを購入しましたが、現行型のレンズとベローズを組み合わせるとワーキン
グディスタンスが短くなりすぎるし、イメージサークルが小さくてアオリが
使えません。かといって昔のベローズ用ニッコールはプレミアが付いて手が
出ません
それで、1)フランジバックが長く、2)イメージサークルが大きく、3
)安くて、4)写りの良い、レンズを探すことにしました。中判、大判レン
ズを含め、いろいろ考えてライツのヘクトール135/4.5を採用しまし
た。これはレンズブロックだけを外してレフボックス(=ビゾフレックス)
にも使えるので、フランジバックは十分に長いです。そして、ムサシの広告
によると6×7までカバーするようです。レンジファインダー・ライカの広
角は高いのですが、長玉は割安で、コーテッドの美品で2万円ちょっとでし
た。
問題はマウントです。レンズブロックはヘリコイドにネジ込みになってい
ます。PB−4にはめる部分はニコンのリバースアダプターBR2Aが使え
ます(アドバイスありがとうございました→よしだ さん)。それで、片側
にM42.5、ピッチ0.75の雌ねじ、反対側にM52、ピッチ0.75の雌ねじを切っ
た真鍮のリングを手に入れて
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| | ← レンズ
| |
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M42.5 P=0.75
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| | ← 真鍮のリング(厚さ1.5cmぐらい)
| |
‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾
M52 P=0.75
________
| | ← BR2A
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Fマウント
こうしました。これで無限遠も出ます。ニコンのボディーにライカのレンズ
という夢(?)の組み合わせが出来ました。ベローズですから使い勝手は良
くないですが、写りには満足しています。レンズ構成が単純なせいか、ボケ
は良いです。アオリを目一杯かけてもレンズでけられることはありません。
AiS105/2.5にケンコーのクローズアップレンズ#1をつけるよりシャープで
した。
他のライツ・ビゾレンズでいけるか?といわれると、わかりません。PB
4は分厚いので目一杯縮めても42ミリの厚さがあり、接写はいけても遠距
離には?です。エルマー65ミリに挑戦したいのですが、65ミリでは、ち
ょっとでもベローズが長すぎたら、かなりの接写しかできなくなります(そ
のうち調査します)。
ついでに手持ちのニッコールレンズとベローズを組み合わせてみました。
短いレンズでは極端な接写しかできなくなりますが、200mmぐらいなら使えま
す。AiS 200/4とAiS 180/2.8を、撮影距離60cmぐらい、平面被写体で比べて
みました。後者はF8ぐらいまで絞っても像面湾曲というのか、中心と周辺で
ピントの位置がかなり違うので使いモノになりませんでした。後者のF8より
前者の開放の方がずっとマシです。でも、元が遠くにあるモノを写すレンズ
ですから、この条件では決してシャープではありません。
手持ちのニッコール・レンズの中で、一番ピント、コントラスト、像面湾
曲が良かったのは、ELニッコール105/5.6でした。当たり前といえば当たり
前ですが。文献の複写には抜群だと思います。マウントアダプターを薄く作
れればPB−4と組み合わせて無限遠が出ると思います。69判用の引伸レン
ズですからアオリをたっぷり効かせることが出来ます。
ホントに役に立たない話になってしまったな〜。
古谷野 有@筑波大學低温センター
koyano@bukko.bk.tsukuba.ac.jp