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[nikomat:03257] Re: Micro Nikkor 55/3.5 I
茨城大学の乾です.
いつもはROMですが,ちょっと関心があるので.
>> >> そういえば、望遠鏡の解像度って、幾何光学的収差より、波動光学的収差の
>> >> ほうが大きそうですね。F値で言えばどれぐらいになるんでしょう?
>> >> たしか解像度は 1.22*(F値)*(波長) で決まりますから、絞っても F=60 か
>> >> F = 100 ぐらいが限界かなと言う気がします。
>>
>> 望遠鏡の解像度は上の式なのですが、実は大気の揺らぎがあって、口径15cm
>> 以上あげても長時間露光では変わらないという事になっています。
>> じゃあ、なんで5mもの大望遠鏡を作るかと言うとそれは集光力が欲しいためです。
地表では大気の揺らぎの影響で,大きな望遠鏡ほど性能を発揮できません.とある
本によると,平均的な大気の揺らぎを考えると,望遠鏡の口径を20cm以上にしても
解像度は向上しないそうです.
でも大きな口径の望遠鏡ほど倍率をあげても明るさが低下しませんから,惑星面など
を十分に高い倍率で観察できると思います.その結果,低い倍率ではよく見えない
微細な模様が検出できると思います.
#というか,自宅の5cm!で木星の表面を見るたびに,そう感じてます.今どき5cmなんて
#いう望遠鏡はカタログにものってません.
地球上で現在最大口径の望遠鏡はハワイのマウナケアの口径10mのケック望遠鏡です
が,この望遠鏡で遠くに何かあることを掴み,その部分の詳細な映像はハッブル望遠
鏡で撮影する,という分業体制だと聞いたことがあります.
では.