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[nikomat:03816] Re: Nikkor VS Sonnar (5cm)
佐藤です。
ひうらさん:
> 実際、無限遠で試すと、目の位置を動かしたり、カメラの向きを変えても、
> 距離計の像は全くずれず(像の倍率もいっしょ)、安心しました。
>
> さらに、近距離でこの倍率による誤差を生じないためには、二重像の中心で
> ピントを合わせないといけないことがわかります。
はい。これは近距離で強く感じるところです。
しかも、6センチの基線長差って、結構大きくて、
像高差とともに、視度差が無視出来なくなります。つまり、
ファインダー像に対して、距離計像は6センチ奥にあることになるので、
瞳を本当に中心におかないと、距離計は合致(機械的な合致)しているのに、
目にはずれて見えるということになってしまいます。
長い垂直線に対した場合だと、像高差よりこちらが気になります。
#1メートル先に、鉛筆を立て、更にその6センチ奥にもう一本の鉛筆を立てると
#これが重なって見える瞳の位置とは、当然二本の鉛筆が決定する直線上しか
#ない、という当たり前の事実。
>
> いままでこれだけ倍率の高い RF は触ったことがなかったので新しい発見だっ
> たのですが、M3 なんかはどうなんでしょうね。もしかして、補正される?
M系のファインダーは縮小倍率なので、距離計像を作る部分で、ヴューファインダー
像高と合わせてあります。(少なくとも、裸眼では、大きさに差は見い出せない)
更に、M3では、ヴューファインダー像と可動像の視度を一致させているようで、
距離を合わせようとしている対象像に対し可動像が同一平面で動いている。
(ヴューファインダー像と可動像がファインダーブロックの中のハーフミラー
に関して真に共役の関係にある)
だから、瞳位置が動いても、二重像の合致が崩れないんですよ。ここが
ホントに凄いファインダーだと思います。
> #前の阪大の計測装置は、距離計窓側から光を取るかわりにレーザ光線を
> #出して、その像をファインダから見るというという違いがあるだけで、
> #本質的には同じです。シリコンレンジファインダ、略して SRF って言っ
> #てたんですが・・一回 S2 学校に持ってきて、接眼レンズの後ろにCCD
> #カメラつけて、どれだけ測れるか調べてみようかな。おっと、これも
> #SRF (S2 range finder) だ。
アメリカのスピードグラフィックでしたっけ?
2つの距離計窓から、スポット光を照射して、対象の上でその光が合わさった
時にピントが合うという形式。真闇でも距離合わせが可能で、撮影は
フラッシュバルブ一発。
いかにも、プレス用カメラ、情緒もなにもないっす。
今のAFの赤外補助光というのと、趣向は同じですけど、、、。