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[nikomat:04589] Re: Append member.



日浦です。

Koji YOSHIDA <yd@nikongw.nikon.co.jp> wrote:
>とにかく光線が凹曲面の(光軸から見て)外側から入ってくるような
>構成にすると、評価関数の山が やたら多峰性になり、僅かな狂いが
>1つの山の頂上から谷へと動きまくるような感じです。

なるほど,想像できますね。界面への光線の入射角が大きくなる
訳ですもんね。

>昔のレンズには 多少あったらしいが、写真レンズとしては却下されて
>いたようです。時代を逆行しているとしか 言いようがない。
>「レンズ設計技術」という観点から見れば、「計算上 あれが良いのは誰
>でも知っている」ことです。
>製品の使われ方を考慮しない「ド素人の設計」だと言えます。

ここも,第1面の凹レンズの話しですよね?
カラーウルトロンなど標準系なら問題は少なそうですが,広角系は厳しい
かもしれないですね。

こう考えると,第一面凹の広角(を含むズームも)レンズ
Ricoh   GR1
Minolta TC1
Leica   新Summicron 35/2(でしたっけ?)
Zeiss   Tvs(平面かも)
は,製造が厳しくなっても敢えてこの設計を採用したのでしょうか。
芯出し等の製造技術が向上してきてるのかも。
そういえば,GR1は専用の芯出し機を開発したとか。

レンズに平面を取り込むのは,生産上楽になるんですよね。
Planar85/1.4なんて2面も平面があるように見えますね。

では

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日浦 亮太
三菱重工業(株) 高砂研究所 機器・自動化装置研究室
 
Ryota HIURA
Machinery Labo, Takasago R&D center,
Mitsubishi Heavy Industries, LTD. Japan
 
email to hiura@trdc.mhi.co.jp