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[nikomat:04643] Re: Planar
ひうら@きょうだいです。
Z菌には感染していない(はず)なので、詳しくないのですが。
> 日浦さん:
> >> レンズの味に名前がつけられているわけではなく、その構成の
> >> 分類上プラナー、ゾナーがあります。
>
> 吉田さん:
> > この名前の付け方にも いい加減な処がありますよね。
> > 初代のプラナーは 今のプラナーとは違うし、写りも良くないらしかった
> > ようで、2代目のプラナーが 有名なプラナーですね。
> > # 3〜4年前にも このNGで その歴史を述べたことあるけど。
>
> その歴史を知りたいです。
>
> 最初は、
> 「 Designed by Paul Rudolph of Carl Zeiss Jena の
> 6枚玉(対称型)の初代 Planar は写りは良かったが、
> ゴーストとフレアが酷かった。コーティングの技術が
> なかったので、この構成は実用化されなかった。」
> ですよね??
>
> その後、どうなったのでしょうか?
プラナーは改良されたものが出たのだと思うのですが、古いのについては
分かりません。ただ、今の一眼(CONTAX SLR)のプラナーは、全く新しい設
計で、昔のプラナーを引き継いでいるわけじゃありませんよね。というよ
り、日本のメーカー(特にニコンとか)が改良して、ちゃんと写る 50mm
のガウス型レンズを改良したのを横目で見つつ、同じ概念を取り入れて
開発したのだと思います(第2レンズと第3レンズの分離、前群3枚、後群
4枚の構成など)。
ゾナーは、1931 年の 50mmF2, 1934年の 50mmF1.5 をそれぞれベルテレが
開発した・・というのが始まりですよね。で、これを簡略化する形で、望
遠系のゾナーが出来たんだと思います。非対称型のひとつの結論ともいえ
る設計だと思うのですが、バックフォーカスが焦点距離の半分程度になる
ので、一眼では望遠系のレンズに使われているのだと思います。あと、こ
の初期の形式では明るさと画角を確保するために枚数が多いですが、やっ
ぱり開放付近での周辺の画質が劣るので(でもこのころのガウス型(つま
りはライツのレンズ)よりも良かった)暗めの望遠系(画角が小さい)に
用いられるのでしょう。
#だから?なんとなく? Nikkor S.C 5cm/F1.4 の中心部の切れは、
#AiS 105mm/F2.5 に通じるものがあるように思う ^^;
対称型は 1953年の7枚ズミクロンの影響を受けて、大幅に進歩したと考え
られます。でも新ズミクロンはズマールみたいに単なる4群6枚になってい
ますが(このレンズは初代ズミクロンとは正反対で、物凄く生産性にこだ
わった作りですね。張り合わせ面が両方とも平面+別にもう一面平面がある。
バックフォーカスを取らなくても良いので可能なんでしょうね)。
あと、CONTAX T2 のレンズ構成図を見て思ったのですが、あれはたしかに
正当のゾナーですね。初代のゾナーはそれぞれ1枚、3枚、2枚の張り合わせ
なんですが、第2群の中間のレンズは最も低屈折率のガラスになっていま
す。これを空気に置き換えて、さらに最後群を前後引っくり返す(つまり
は F1.5 の最後の張り合わせ面の向き)と出来上がりですね。
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日浦弟は対称型広角レンズ、目測、というキーワードに弱い。