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[nikomat:04689] Re: Planar



ひうら@きょうだいです。

> 本当に 完全対象だったんです。今のは 相似対象のダブルガウス。
> 写りが良かったという記述は無いような記憶があります。

ガウスの、前群/後群それぞれの張り合わせレンズで、組になる双方のガラ
スの屈折率をほぼ等しくし、分散だけが異なるレンズを使うことで色収差の
補正を図る(ハイパークロマティックレンズ)という設計概念が入っている
そうです。でも、その分レンズの自由度が減ることになり、レンズの数の割
りに損をしていると言えなくはないそうです。(張り合わせ面が屈折効果を
持たないわけですから、モノクロ的に見ると、8面しかないことになる)。
しかも完全対称。自由度を極端に減らして計算量を少なくしています。
ま、新種ガラスを積極的に使ったテッサー(1902)以前、1895年ですから・・

#1:1撮影で歪曲0。

> こちらも 元々は 50/1.4は Sonnar が当たり前だったのを、Olumpic で
> 試験的に Gaussを貸し出し、プロの意見を聞いて Gaussにしたとか。。。
> しかも Gauss のほうが良いというわけでなく、「どちらも変わらない」と
> いう意見だったとか。であるのに、以降 Gaussが主流になったということは、
> きっとGaussのほうが 作り易いのでしょうね。性能が安定しているとか、歩
> 留まりが良いとか。。。

この Gauss は、RF-NIKON のレンズですか??
ところで 50/1.1 ってどんな構成なんでしょう?

という質問はおいといて、
弟の Sonnar 50/1.5 も、僕の Nikkor 50/1.4 も、同じような位置のガラス
(おそらく後群の真ん中のガラス)にだけ泡が入ってます。あのツアイスで
さえ、かなり泡が入っているのを使うぐらいですから、かなりキワもののガ
ラスを使っているんでしょう。屈折率のデータを見ると大したことはないの
ですが、たぶん、分散がかなり外れているんでしょう。大口径ゾナータイプ
がこの2社からしか出ていない(と思いますが)原因としては、このガラス
の特殊性があるのでは?と思います。

という生産性の問題はあるかもしれませんが、どちらにしても、以後 Gauss
が主流になったのは、一眼のバックフォーカスの問題でしょう。そもそも大
口径標準レンズの選択肢として、ゾナーは研究の対象とならなかった、と。

#ゾナー系は、非対称ゆえ、「50/1.4 だけどコンパクト」という
#うれしさがありますが ^^;(布教活動)。