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[nikomat:05864] Re: Nikon 100-105mm Lenses



日浦です。

たなべさん:
> > > >Auto Nikkor   105/2.5    Ernostar
> > > >Ai Nikkor     105/2.5    Sonnar
> > > >Ai Nikkor     105/2.5s   Sonnar
> > > 
> > > Aiになってまたゾナーに戻ったのですか?
> > > 65年のニコンFマニュアルには、105/2.5がガウスタイプの新型に
> > > 改良されたと書いてありますが。構成図を見ると後群は2枚でむしろ
> > > クセノタールのようですが。
> > > 初期型はもちろんSマウントとおなじ3群5枚のゾナー型です。
> >
> >初代は ゾナーというより エルノスター
> 
> そこでさらに質問ですが、確かにエルノスターとゾナーは同系統だから同じ様な
> 物でしょうが、あえて区別するとそれぞれを同定する鍵はなんでしょうか。
> 
> #初代105/2.5はどう見てもゾナーに思えるけど(まだ言ってる)。

知っているわけではありません。推測です。

ゾナーは、エルノスターに較べ、絞りの後ろの凸成分を張り合わせレンズ
にして、(界面にはかなり大きな曲率を与える)、球面収差が補正されて
いるそうです。もしかしたら特許にもそういう説明がしてあるかも。

ですから、最後のレンズが張り合わせだったらゾナー、単なる凸なら
エルノスター、でよいのでは?少なくとも「ゾナー」「エルノスター」
と名のついたレンズ(バリオゾナーは除きますが)では、例外は知らな
いので。

あまり、ゾナーで特徴的な、第2群の厚い3枚張り合わせにこだわるのは、
本質的ではないと思います(エルノスターにも、第2群が3枚構成のもの
がある)。いわゆる最初のゾナー F1.5, F2 でも、3枚張りあわせの中央の
レンズは低屈折率ガラスで、これを空気に置き換えたものが、たとえば
CONTAX T2 のゾナーと言えなくもないですから。

ま、Nikkor は、モノホンのゾナーでもエルノスターでもないので、どち
らでもよい(いいとこ取りして一番いいと考えましょ ^^ )のですが、
球面収差の補正がゾナーの改良点なら、中心部の像が開放からキレる
(これは AiS 105mm/F2.5 でも、S.C 5cm/F1.4 でもそう)という知見と
一致します。

・・で、ガウスタイプは、これらのどちらにも対応しませんね。対称型です
からね。区別としては、後群が、ひとつの正成分ではなく、負(凹)と
正(凸)に分れているとゾナーでもエルノスターでもないと考えて良いので
はないかと思います。

後群の負、正がレトロ構成と同じ効果を持って、フランジバックが伸ばせます。
ゾナーもエルノスターも、絞りより前は凸 - 凹 の配置になって
いますが、後群は単なる正成分ですね。