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[nikomat:06179] レンズマウント改造
日浦@MHIです。
Tamotsu KOYANO <koyano@bukko.bk.tsukuba.ac.jp> wrote:
>>でも、こやのさん焦点距離をまじめに測らないとダメですよ。
>>Sの50mmとZの50mmでは3%の差があってヘリコイドは
>>ちゃんと違う訳だし。
>
>なんでぇ? 両方とも50みりでしょ? Zはミリで、Sは尺貫法?
>距離計の方の基準焦点距離が違うけど、レンズの焦点距離は同じ
>っていうんじゃないんですか?
Sの50mmは実際は51.6mmで,Zは53mm(だっけか?)ですね。
で,この焦点距離でピントが出るようにボディのヘリコイドが設計されてます。
レンズの焦点距離って,±10%ぐらいはサバ読んでるのがたくさんありますね。
>焦点距離って、レンズをお日様に向けたとき紙から煙が上がると
>きの距離ですよね?
>
>#これじゃ虫眼鏡。では、鏡筒の後ろから紙まで測ると、。。
>#あれ、これじゃフランジバック。。。あれれれれれ?
>#レンズの主点は何処にある。絞りの所。でも、これは外から
>#見えない。あれ困ったなぁ。
主点から焦点までの距離を求めればよい,というのはまさに正解です。
しかし,主点は必ずしも絞りの位置にあるとは限りませんし,その位置
を求めるのは少し面倒でしょう。
(現行Zレンズの説明書には後玉頂点より〜mm前 とか書いてありますが)
焦点距離だけを求めるイチバン簡単な方法は,適当な大きさの星座を撮影する
方法です。星-地球-星の角度αは分かってますので,フィルム上の星と星の間の
距離Dを測ることにより,焦点距離Lは
L = D / tanα
より求められます。
ただし,あまり大きい星座を撮影するとレンズのディストーションや像面湾曲の
影響を受けます。というか,焦点距離は近軸光線で定義されているので,光軸近く
の星で計測すべきです。
また,複数の星を使って最小二乗法で求めるのが良いでしょう。
では
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日浦 亮太
三菱重工業(株) 高砂研究所 機器・自動化装置研究室
Ryota HIURA
Machinery Labo, Takasago R&D center,
Mitsubishi Heavy Industries, LTD. Japan
email to hiura@trdc.mhi.co.jp