さとうです。
俳諧師まごめのなにがしの記せる旅の記録にいと心打たれ、秋の夜のてすさびに
歌仙ひとまきをまかんとす。
> 旅立
> 遠くは得る間ーの冒険(15)の三千里の思いをはわせ
> ゆく春や取り無き伊予の眼に涙(16)
脇
あこむのまどをたたくひぞけふ(19)
伊勢丹なる江戸は内藤新宿に構えしなうての悪所に通い詰め、
日光留と何故か相性のいい、うば桜の末っ子をたずねしところが
これが世にも珍しき美形にてその身受けに思いのほか銭がかかって
伊予ならぬあこむの世話になりしは、あさましきものなり。