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[nikomat:07359] A Long Deep Way
秋の夜長だ〜、古典シリーズ、良い子は読んでは行けません。
奥の深道
月日は百台の亀ら(1)にして、行き交う友もまたヲタクなり。
雲台の上に生涯を浮かべ、ストラップとらえて老いを
迎える者は日々巡視にして巡回(2)を住処とす。
古人(3)も多く亀ら屋に倒れるあり(4)。
予もいづれの年よりか、偏光フィルター に誘われて、
浮浪の思いやまず横浜にさすらへ(5)、こぞの秋
メーリングリストに名を連ね(6)、やや年も暮れ、夏立つに
浜松の関こえんと(7)、そぞろ菌(8)の物につきて心狂わせ、
修理神のまねきにあひて(9)取るもの手につかず、
カメラマンコバック(10)の破れをつづり、ストラップの緒を
付け変えて、三脚に灸する(11)より、松坂屋(12)のつき、
まず心に掛りて、素メール方は人にゆずり、三共カツミ(13)と
移るに、
ガラス戸も憑き変わる代ぞ菌の家(14)
面八句を庵の柱に懸け置く。
旅立
遠くは得る間ーの冒険(15)の三千里の思いをはわせ
ゆく春や取り無き伊予の眼に涙(16)
ニコンハウスにて
あたふたと後は修羅場の日光瑠(17)
岩泉にて
しずけさや岩にしみいるちゃんちゃらちゃん
お後がよろしゅうようで
鑑賞の手引き
(1)亀ら
ギヤマンと金物の融合体で古くから人を引きつける
南蛮渡来の怪しい箱。覗きメガネなども付属している。
(2)巡視にして巡回
亀らにつりつかれた不幸な人は(本人は幸福と思っている)
亀らを特別に分けてもらえる亀ら屋を恒に見回り、人より
良い物を手に入れようと努力する。そのさすらい。
のちにパトロールとも言われている。
(3)古人
古くからの人々。一説には筑波山麓に住む、伝説的倒れ名人
として名高い、古谷野翁とも言われている。
(4)多く・・・倒れるあり
亀ら屋にて亀らを買ってしまうことを言うが、ここでは
97年夏に起きた平成の大飢饉を言う。
(5)横浜にさすらへ
江戸をはなれ、横浜の地にも淀橋亀らといふ、おおがた問屋が
ある、ここには何かとヲタクが集い情報交換をしているが、
謎のさぶじいと言われている人買いも来るらしい。
(6)メーリングリストに名を連ね
京に本拠地をもつ隠密集団らしい、なぞの指令系統がある。
(7)浜松の関こえんと
隠密集団の浜松会議では親子の縁を無視しても集められた。
その関越えにはいくつもの悲しい話題が伝えられている。
(8)そぞろ菌
あまりに菌があり現在不明、また融合し耐性も付いたものがある。
(9)修理神のまねきにあひて
亀らを分解修理する怪しい集団の3番弟子、その招きで倒れる者
多数。
(10)カメラマンコバック
カメラバックの至高の品。丹後屋さとべいなるバック屋が作ったと
伝えられている。さとう氏が持っているらしい。
(11)三脚に灸する
長旅には灸がきく
(12)松坂屋(13)三共カツミ
江戸の亀ら屋、巡視の対象として有名。拐かされる者多数。
(14)ガラス戸も憑き変わる代ぞ菌の家
ガラス戸に小判鮫してみる亀ら、憑き物は毎回代わり心配でたまらない
亀ら屋はバイ菌だらけだな〜。
(15)得る間ーの冒険の三千里
亀ら界に伝わる伝説の良い子、得る間ーは母を訪ねて三千里を行った。
その努力で自分を戒めている。
(16)ゆく春や取り無き伊予の眼に涙
春のボーナスは無く、せっかく取り置きを頼んだ亀らは他の人の元へ、
ただ、サラ金の松本伊予のポスターが目に付き涙が流れた。
(17)あたふたと後は修羅場の日光瑠
夏の飢饉に、あたふたと亀らを買った、うれしい。でも理由を何て妻に
説明しようか、日光瑠はしゃべってくれない。
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馬込 伸貴 ∈ (株)ニコン 精機・開発推進室(大井です)
magome@nikongw.nikon.co.jp , IFOS = nba3194
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