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[nikomat:07989] Re: Camera Club




高田さん@筑波大学%PTAモード

>>> 浦島っすが、「かがい」は「曜」の日偏を女偏にした字に歌を並べてかがい
>>> と造るようです(最初の字はJISに入っていない)。
>>> 岩波の新漢和によると「上代、東国の歌垣」とあり、「かがい之会」の言葉が
>>> 常陸風土記に出ているとあります。別な辞書では、歌合わせ、集団見合い。
>>> 筑波野道というと連歌道を差すのは、この交互に歌を掛け合う伝統を踏まえて
>>> のことのようです。
>
>わが家の長男が昨日から筑波山でキャンプしています。学校から筑波山の
>キャンプ場まで歩いていって、あちらで勉強するようなのですが(この台風
>の連ちゃんの中で、先生も生徒さんもご苦労さまですね)、この行事にも
>常陸風土記の時代からの伝統を受け継いだ由緒あるものだと知りました。

こ、こ、こ、これは危ない! 

古文の教師(民俗学にやたらと詳しかった)が言うには、

1)筑波山の歌垣はそのへんの歌垣とは別格で、
  万葉の時代より格別に有名である。なぜか。
2)男体山、女体山がくっついている霊峰・
  筑波山で開催される意味を考えてもみよ。
3)歌垣は暗くなった夜に行なわれる”神事”である。
4)参加資格はない。老若男女、未婚・既婚を問わない。
5)歌を交わすという名目ではあるが、当時の人みんなが
  歌をたしなんだ訳はないだろ。文字さえ書ければイン
  テリと見なされた時代である。
6)そもそも、日本の文化はおおらかだった。
7)ならば、何をするかは自明のこと。神事であるから何やってもOK。
8)後年、仏教だの儒教だのウルサイ文化が入ってきて筑波の歌垣は
  廃れ、今日に至る。

>常陸風土記の時代からの伝統を受け継いだ由緒あるものだと知りました。

本当に伝統を受け継いでいるなら、ご長男さまは既に・・・・・。

#先生が台風にもめげず頑張ってる理由はこれか。


古谷野 有@筑波大学低温センター
koyano@bk.tsukuba.ac.jp