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[nikomat:10053] Re: stereo ( was: finder screen for medical nikkor )
ひうら@きょうだいです。
> 直感的理解のためにまとめをさせてね!
をぉ、すばらしいまとめでございます。
書き散らかすのは得意でもコンパクトには、なかなかね・・
> 第1章は、
> 「目の物理的機能・・・亀等機能・・・では立体感なんてほとんど
> つかめないちゃ!」って、いうことですよね。
へい。片目でも、生活できますからね。
> 第3章は、
> 「立体写真を見やすくする工夫が必要」ってこと。
器具を覗いてたりすると、その心理効果などもあるかもしれません。
> 第4章、
> 「問題のローカルな立体感は、(陰影、歪み確かめなど)先験的知識で
> 立体をとらえる」つー事よね。
ですね。陰影情報には、先験的知識だけではなく、光源位置の推定機能と
同時に使うことで、ある程度物理的な形状の復元の手がかりがあります。
これは、距離ではなく、面の角度に相当する情報源ですので、まさしく
「距離」ではなく「立体感」に直結するわけですね。
CG では、平面なんだけれども、その法線ベクトルの分布を、反射光の強度を
計算するときだけ面に垂直な方向から振らすことで、波打ったような質感を
演出する技法(バンプマッピング)がありますね。
これは上記の視覚特性を逆手にとった方法であるわけです。
> 第5章
> 「この秘密を知っているのは、ひうら@兄弟+YDのみか?」
> >#スピーカの間に飾るといいらしい。
正答:「ひうら@きょうだいは墓穴を掘るのが好きらしい」
> まず。片目でみてもローカルに立体的に見えるのは、
> 1。見えるというよりも経験からそう思えるってこと。(第4・7章)
陰影情報からの光源方向の推定と形状の復元をすることは、物理的にも
正当だと言え、あながち「経験から」だけとは言えませんが、
ある意味、普通の写真を見て立体感を知覚するということは、(写真は
平面なのに、立体感を感じているから)錯覚を起こしているとも言え、
「経験」か「物理的に正当か」という問題は、なかなかに難しいといえます。
> 立体写真で平面的なのは、
> 3。見やすい工夫がされていない。(第3章)
> 4。だから、エッジだけを見てしまう。(第6章・前半)
> 5。でも相対間はつかんじゃう(第2章)し、
> 6。さらに、左右で隠れた所から立体感を感じる(第6章・後半)
> 7。テクスチャは見ない(考慮しない)ので、ローカル立体感は無い。
> (第7章)
写真そのものの質とか、器具や見方によっては、スコーンと立体感を
得ることは可能だと思います。ステレオ写真ビューワで、視度が
適度に調整できるもので、背景をぼかして志度をその物体に合わせれば、
かなりイケルと思います。解像度も十分高い方が良いでしょう。
> 以下の定理は正しいでしょうか?
> A。経験的に凹凸がわかる物体をステレオ写真に撮れば、
> ローカル立体も感じる。
「経験的に分かる」というのは、物理的に実現可能な形状であるとか
いう条件も入っていると考えると、そのような処理は人間の場合
とっても偉いので、ほとんどの物体について言えると思います。
だから、うまくやれば、はじめて見るような物体でも、かなり立体感を
得ることができるはずです。
> B。スピーカの間に飾ってある謎の写真は経験的に凹凸が
> わかっている。
被写体は、人間ですから ^^;
○照明のコントロール
十分明るく、かつ表面に微妙な反射があっただけでかなりじゃま。
部屋を暗くするか、暗い壁のところで見る。証明は斜め45度ぐらい
から当てる。
○背景のコントロール
額やそのまわりの複雑なものが目にはいると、かなりじゃまをします。
○距離
2m 程度離れた方が良い。つまり、写真にはある程度の大きさが必要。
などを工夫すると、突然スコンと立体間を知覚することが出来ます。
写真では難しいですが、スライド投影などで、このようなトリップ
感覚を覚えた方はけっこうおられるのではないかなと思いますが、
どうでしょう。人物などが まさにそこにいるかのような感覚を
うけるような場合、ありません?
ステレオビューワは、このような感覚にトリップするきっかけを
発生するツールかもしれません。
また、上記を考えると、ほとんどの写真ギャラリーで行われているような
鑑賞方法は理想的だと思います。