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[nikomat:10856] Re: [-idle][-yota] Enlarger (=Nikon TLR)
こやの長文堂です。
丹後屋の旦那:
>> この照明系を適当に調整することで、印画紙に伝達するMTFを上げ下げ出来ます。
>> 引き延ばし機でのMTF伝達になるべく細工がないようにしているでしょう。
>> (未確認です)
>これの究極が、ピンホール光源の引き伸ばしだな、多分。
ダースト・ラボレーター1200のピンポイント光源。光ムラがでないように
調整するのが大変らしい。
>カメラレビュー誌のかなり古い号(特集が確か、シャープな写真についての話)に、
>在サンフランシスコの写真家が、家を改造し、屋根から太陽光を導入して
>このピンホール光を光源に使った伸ばし写真を載せています。
>ギラギラ、キリキリのもの凄くシャープ感のある写真でした。
おそらく60〜70年代の話ではありませんか?
日本では森山大道先生らのコンポラ写真が流行した頃というか、ベトナム
戦争頃のアメリカでも粒子あれアレの写真が流行ったときいたことがあり
ます。
アンセル・アダムス、エドワード・ウエストンらによる8×10亀裸、散
光式引伸し、ゾーンシステムの「ファインプリント」に対するアンチテー
ゼだったと思います。わざわざ太陽を使うのは自然回帰時代の空気の影響
だったかも。
#まあ、西海岸のギラギラした太陽だから、ということかもよ。
#日本の春のどんよりしたお日様ではねぇ。
もっと昔の、電球がなかった時代には太陽の利用がごく普通の引伸しだっ
たらしい(感光剤の感度も低かったし)。スタジオの照明だって、お天道
様だった。その次の引伸し光源は、たしかカーボン電極のアーク放電。紫
外線たっぷりで露光時間短縮。
#色々お話を聴くと、丹後屋の旦那は粒子アレあれがお好みのようですなぁ。
#森山大道世代でしたっけ?
#近頃、粒子が荒れるフィルムって少ないから大変でしょう。
古谷野 有@筑波大学低温センター
koyano@bk.tsukuba.ac.jp