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[nikomat:11333] Re: [-yota]AiS85/1.4 . ( Re: [-yota] Magomesan in Tsukuba)



まごめ@割り込みだす。

HIURA Shinsaku さんが 12:40 97.11.21 +0900ごろに
「[nikomat:11319] Re: [Holga]露光量」の件で:

>
>> >       ・インパルス(点光源)列の(空間)Fourier変換はインパルス(点光源)列
>>
>> こりはほんまですか?
>> impulseというよりgaussianになってて、
>> 列間隔に応じた分解をするということかな?
>
>これは、あってます。
>
>               n    ∞  
>F(t) =  lim   Σ   ∫  δ(x-k) e^(2πj t x) dx
>       n->∞  k=1   -∞ 
>
>               n 
>     =  lim   Σ  e^(2πj k t)
>       n->∞  k=1
>
>(1) t が自然数の場合    e^(2πj k t) = 1  よって F(t) = ∞
>(2) それ以外のとき      e^(2πj k t) は単位円周上に均等に
>                        分布。よって F(t) = 0

違うだすよ!
フーリエ変換だから、
         ∞  
F(f) = ∫  δ(x-a) e^(2πj f x) dx
        -∞  
これは、フィルム上、1次元で x=a の位置に点像があったときの
フーリエ変換です。   f は周波数軸。

F(f) = e^(2πj f a)

これより、|F(f)|= 1   :コンスタント   つまりMTFに直した表現では
                      MTF=1
    argument(F(f))=2πj f a  :直線   つまり、PTFは一様に増加。

物理的意味は、点像が(今は線像でも良い)が理想的な点、つまりδ関数なら
像の劣化はないのでMTFは全周波数にわたって1だす。
位相は何かと言うと、位置のずれになっています。

位相はとってもわかりにくいと思いますが、(まだそこまで説明していないから
なのですが)光学的フーリエ変換を知っている人は、「目から鱗」でわかると
思います。


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    馬込 伸貴 ∈ (株)ニコン 精機・開発推進室(大井です)
             magome@nikongw.nikon.co.jp ,  IFOS = nba3194
                          phone 03-3773-1892, fax.03-3775-9042