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[nikomat:11722] [-yota]Shashin-ten



長文堂@久々の長文 です。
雨も上がり、風邪も収まったので東京に写真を見に行ってきました。

1)「インドシナ写真展」
 フジタバンテミュージアムってどこかいな? と訊ねたら、代々木
にあるフジタ建設というゼネコンの18階建て本社二階にあるんだそ
うな。おお!、入場無料でした。
 ベトナムののどかな風景から始まり、目を背けたくなるような地獄
の戦場。モノクロームだから写真として見てるけど、映画じゃなくて
実際にあったことで、当事者はカラーの3次元映像で体験していた。
画面の血液は黒い液体だけど真っ赤だったはず。うめき声が聞こえる
ような映像。アメリカ・フランスがやるだけでなく、ベトナム人まで
もがベトナム人にこんな残虐なことをする。狂気。人殺ししていると
ころに牧師が来てミサをやる。

 あたたかい日曜日のしょっぱなをこの写真展にしたのは重すぎた。
中和するため、会場をもう一度、長文堂モードで回る。

 やはり、戦場はニコンFである。圧倒的に数が多い。ファインダー
はトンガリ・プリズム。レンズは135〜200ぐらい。強者が、F
36つき黒FTnと、望遠付の2台のトンガリを首から下げて写真に
収まっていた。ペンタックスは一台だけみた。
 一ノ瀬泰造遺品のニコンF、会場に展示してありました。67万7
千番台のブラックのニコンF。銃弾が巻き上げレバーのあたりから入
り、スプロケットのあたりで裏蓋を突き抜けていました。それが体に
当たったのでしょう。あの短いストラップからすると胸のあたり。穴
のサイズから見てライフルだと思います。プリズムはすっ飛んでいま
した。銘板に擦り傷がないからおそらくトンガリでしょうね。やはり、
ニコンFといえどタマよけにはならない。所詮は真鍮とアルミだもん
ね。第二次大戦でLライカはタマよけになったらしいが、ベトナム戦
争の時にはライフルの性能が上がったのでしょう。AK47おそろし
や〜。中にのこっているフィルムはモノクロームのようです。

Fの次ぎに多いのはクロームのM3です。ブラックのM4は一台だけ。
ポスターの写真を撮ったラリーバローズは2台のクロームのM3を首
から下げてました。一台にブラックのスーパーアンギュロンにフード
付。もう一台のレンズはわかりませんが、50ミリの外付けファイン
ダーがついていました。ワイドはM3、テレはF、というのが流行だ
ったようですね。

S型は一台だけ、SPをみました。

#キャパのカラー写真、初めてみた。

2)クリティカルプリンターズ@ドイフォトプラザ渋谷 入場無料
 プリントのプロの作品展。会場の入り口に調色の見本が色々ありま
した。セレニウムトナーでも、印画紙が違うとだいぶ色が違うなぁ−>飯坂さん
作品を見て、同じネガでも伸ばす人が違うとこんなに違うモノかぁ、
と思いました。
 プリントの質問にこたえます、と表示があったので長文堂モードで
質問責めを敢行。術をだいぶ教えていただきました。文献を読んでも
わからなかったことがわかりました。

 そして新宿SCと亀裸市場にレンズを預けて、ヨドバシで倒れて丸
の内線

3)アンセル・アダムス写真展@東京写真文化会館 赤坂見附
 550円でした。しかし、アンセルのミュージアムセット、ビンテ
ージプリントをたくさん見られて良かった。作品によって、調色した
りしなかったりなんですね。仕上がりは、さすが元祖ゾーンシステム
ですわ。黒の中の黒からハイライトの輝き。申し訳ないけど2)より
上だったなぁ。
 長文堂モードで。 階調豊富で美しいが、近づいて丹後屋的プリン
トの見方(プリントをルーペで見る)すると、レンズ性能の限界が見
える。特に古い作品だと周辺部で画像が流れている。8x10で目一
杯あおっているからねぇ。中心部だってそんなにシャープじゃない。
f64まで絞っているせいですか? 

#fいくつにすると、回折のためにこのくらい解像度が落ちる、とい
#うルールはあるの?
#フィルム面積が4倍−>焦点距離倍−>同じ焦点深度にするには2
#絞りおとす−>回折で解像度がどの位落ちるのかしら? −>ひうらさん

さすがに、ハッセルブラッド使っている写真はシャープでした。

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と言うわけで一日終わり。この週末も家族サービスしなかった。
来週末は、、、、、言うまでもない。



古谷野 有@筑波大学低温センター
koyano@bk.tsukuba.ac.jp