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[nikomat:12690] Re: [-yota] M3
さとう@丹後屋です。長文堂に弟子入りっす。長い。
おれ:
> 更にテクテク。富士越カメラ。
> シュリロ扱いの500C/Mが私を呼んでいる。
> ちょっと見せて貰う。A-12、CプラナーT*(クロ)付き。消費税込で173Kだという。
厳禁^h^h現金握り締めて、行ってきたぜ富士越。
ガクガクガク、種理路扱い証付きのはCFプラナーであった。
Cプラナーの方は、☆付きではあったが、「証書」はない。
しかし、私は、まずカッコ・デザインからカメラに入る、軟弱なブランド好き。
Cレンズのカッコに惚れてる。
おれ:「これ下さい」
丹後屋は単刀直入。細みだから、スーといく。
店長(富田さんという):「へっ?」。行かなかった。
状況を把握しきれてない。
突然入ってきたヒゲの変なのが<これを下れ>といったら、
ま、こうなるだろうなぁ。
おれ:「あの、このCプラナー付きの500CM欲しいんです」
富田:「あっ、お出ししましょうか?」
店長はあくまでも冷静である。こうでなくては、客の信用はかち取れない。
おれ:「土曜日に一度見させて貰ってるんです。」
富田:「おや、そうなんですか」(アッサリ)
一見客を信用していない。店長は土曜日にはいなかった。
そのとき対応してくれた若い店員は、店の端でDPEの仕分けをしながら、
こちらを、ちらと見る<アイツ、またきた>のような顔をしている。
負けてなるか!
私は、500CMをうけとり、引き豚を抜いてクル、シャッ、ボシャを何回か繰り返す。
日浦弟はなんと表現してたか。「バコン、バコン」?これでは、猥褻すぎる。
クルシャッボシャである。最後のボシャは遮光板の閉じる音ね。
WLのファインダーフードは4枚バラバラの古いタイプ。ルーペを起こし
一応確認。奇麗だ。バックを外し、遮光板の様子をながめ、引き豚の平面性、圧板、
駒数計の動き。レンズを外しミラー、レンズを透かし眺める。
うーむ、美しい。懐の現金がどんどん軽くなっていく。
シャッター速度。ま、出てるようだ。絞り。形がいい。表面も曇りなし。
よし、決めた。
おれ:「これ頂きます」<長文堂さんの顔が浮かぶ。何故だーーーーーーー?>
富田:「はい、ありがとう御座います。お使い方はご存知のようですけど」
一応、説明いたしますね。フィルムの入れ方」
どんな機会も無駄にしてはいけない。一応説明を受ける。
ヨドバシでの特訓が生きている。
浜松での観察が役に立ってるのだ。ありがとう > 日浦弟。
事故は次の瞬間に起こった。
店長がデモ用フィルムを入れて、マガジンのハンドルをクルクルクル。
1が出て、圧板抜いて、さあ、一駒目。シャッターが落ちない。
富田:「あれー?」
TOレバーをカチャカチャ。ボタンを押す。落ちない。
プレ何とかレバーをおして、ミラーを上げる。おっ、シャッター落ちる。
クル。落ちない。プレ何とかレバー。ミラーを上げる。シャッター落ちる。
クル。レンズを外す。(セットしてからレンズを外す。重要なお約束)
シャッターは依然落ちない。焦る、店長。懐の現金が重くなる。
<ボクが触って壊したんじゃないもんね>私は、余裕で店長の動作を見つめる。
別のエキスパートらしき店員が寄ってくる。手捌きは鮮やか。でも、だめ。
富田:「申し訳ございません。これだめみたいです。
予算的にはこれくらいのものをお望みですか?こちらのは、少し
高くなりますが、CFレンズ付きです。」
おれ:「Cレンズのデザインがねぇ、好きなんですよ」
富田:「えぇ、みなさんそうおっしゃいます。あー、これは種理路の証書つきです」
<ピク。代理店の証書付きには弱い。M4-2もそれで倒れた。
が、メリットは大きいのだ。yd師のような技術を持ってない人間は、
そこを大きく評価してしまう。純正部品、修理コース終了者によるリペア。
修理代の割引き>懐の現金が軽くなる。
おれ:「ちょっと見せて下さい」
ファインダーフードが新型である。マガジンもA12だが、スプール押えが
起きないタイプ。クルシャッボシャッ。こころなしか、動作が滑らか。
富田:「これ、最後の頃ので、比較的新しいです。ウチのお客さんに新品で売った
やつですから」
おぉ、ワンオーナーカメラらしい。
CFレンズだよ、んっ?それがどうしたの、ってなもんである。
富田:「こっちのがダメだったんですんで、同じ値段とはいきませんが値引きも
十分させていただきますよ。」
おれ:「フードはあります?」
富田:「ええ、もちろん。中古ですけど、きれいです。
これもサービスとはいきませんが、半額で結構です。」
懐の現金が飛んでいった。もう戻らない。
次は「50を求めて、何千里」だ。