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[nikomat:13020] [-yota][DPE] 2415+POTA (Re:HC-110)








宮崎@昔はそこそこやった です


長文堂さん:

> ミニコピーは接写用ハイコントラスト&高解像度のフィル
> ムです。これをそこそこの調子にするのは大変です。PO
> TAというフェニドン単液現像液を使い、ISO4位でつ
> かうというのがお作法ですが、これとてへんてこりんな階
> 調にしかなりません。
> コダックのテクニカルパンの場合はテクニドールという専
> 用現像液があります。しかし、テクパンの100ft巻き
> がヨドバシに無い。36expはカラーリバーサル並に高
> い。テクニドールがこれまた高いし、現像が難しいときて
> います。

POTA、なっ懐かしい!!

2415テクニカルパンが出た直後、今は無き毎日亀羅に関連記事が載って
いました。

「2415テクニカルパンをPOTAで現像!」
「35mmで4×5並みの超微粒子!!」
「感度もそこそこ!!」

・ミニコピーをPOTAで現像しても同様な結果が得られるが、感度が極端
 に低くなる。

作例は、2415をASA100前後で撮って、POTAで現像したもの。
雨に濡れた蓮の花ですが、一部拡大部分も超微粒子でありました。
コメントには、やわい恋素はボロが出ると書かれていました。

当時高校生であった(と言うことは1981年ですね。今から16年前!!)私は
何を考えたのか、このお高いフィルムを愛機FMに詰め、根府川で撮影。
その後、新潟へと旅だったのでありました(当時はテストだけするなんて、
お金が無くて考えられなかった。即実践投入!! 若いなあ...)。

撮影後、写真部の隣の化学部の協力を得て POTA を調合し、急いで1時
間半も掛かる自宅に帰りました(高校は平塚、自宅は今も同じ秦野)。

POTA は不安定な現像液で、調合後3時間しか性能が安定しません。
通常1晩寝かす現像液と異なり、調合したてをすぐ使って捨てるのです。
(〜これら記述は当時の毎日亀羅に従っています)

風呂場で急いで現像し、蓋を開けるとベースがクリアーなフィルムは薄い
ながらも4号で焼ける程度に現像出来ていました。
ちなみに POTA は薄いピンク色です。

撮影時はASA100にセットしたのですが、実際の感度はASA50前後だったよ
うです。昼間撮影したものは全てアンダーで4号でしか焼けませんでした
が、微粒子性と解像度は凄いものがありました。

夜景で撮った新潟/蒲原鉄道七谷駅(今はこの区間廃止)の交換風景は、オー
バー気味に掛けた露出と、標準恋素で絞り8前後に絞ったため、恐いぐらい
の画質でばっちり写ってました。大学の学際用(大学1年の時は一応写真部)
に全紙に焼きましたが、ASA32クラス(NEOPAN F/パナトミ)とは一線を画す
る超微粒子でした。

POTA現像液が自分で調合出来なかったので、そのままになってしまいました
が、あの超微粒子と高解像度は魅力でした。ただ当時は階調とか気に止めて
いなかったので、超微粒子と解像度に気を取られて満足したのですが、通常
フィルムと比べるとやはり階調が変なのかも知れません。その後話題になっ
たこともなかったから、やはり階調がおかしかったのでしょうか。


...ネガはある筈ですが、ヲタクルームの奥の奥だな...


             (株)リコー  秦野事業所 宮崎 昭彦
               E-mail:amiyazaki@nts.ricoh.co.jp