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[nikomat:13828] Re: [-Yota][DPE]
長文堂でございます。
明日は出身研究室のOB会、幹事でございます。仕込みで
午後は休暇を取っておりました。大雪という予報で、この
地の人々は競ってタイヤチェーンとスコップを買いあさっ
ております。
が、今の天気予報によると、大雪の可能性は無くなった模
様。喜んだのは、カー用品屋さんでしょうね。
丹後屋の旦那さま:
>Blackyやまださん:
>> >> 御勧めの入門書なんかないでしょうか?
>> >
>> >Ansel Adamsですよね。この辺。
>>
>> そんな、いきなり
>手頃なのだと日本カメラ社から出てる「現像・引伸し入門」。
>ハンドブック的なのが、出版社はしりませんが、ヨドバシの印画紙棚の
>脇辺りに何気なくおいてある(上野ではそう)小冊子、薄褐色の表紙の2-30ページ
>くらいの本。
>かなり細かい記述のだと
>写真工業社の「暗室百科」、暗室をどう作るかから書き始めてます。
>一通り処理が出来るようになると、プリントの質の向上という長くて楽しい道が
>開けてくるでしょうから、同じく写真工業社の「ファインプリントテクニック」
これは参考になります。これの影響でネガの特性曲線を自宅で
測るようになったのです。が、いかんせん学者か、学者もどき
が書いている本だから私みたいな物理屋崩れには良いんですが、
一般にはちょっと。なにせページ数が少ないから”なぜ***
なのか”という根拠が与えられていないのが不満。コマーシャ
ルフォト別冊のB&W云々という本の方が感覚的でよろしいで
しょうが、こっちは定量性・論理性に欠ける。
>か、いよいよAnsel Adamsか。
結局はここに至る。これはかなりわかりやすいし、記述も論理
的・定量的で宜しい。ページ数も多くてわかりやすい反面、わ
かった気になってしまうのも事実。「ファインプリントテクニ
ック」を参考に2〜3年試行錯誤して、アンセルアダムスに出
会うと感激しますぜ。とはいえ、理屈だけではだめで、実際に
やってみないとナニが問題かわかりません。なぜ、こうなのか
と。
おおざっぱな話、特性曲線の解釈だけで言えば、凄く硬いネガ
を作って目一杯柔らかい紙に焼いても、目一杯軟調なネガを作
って硬い紙でやいても同じになりそうです。が、、、そうはい
かんのです。何故かって? 教えちゃったら「長くて楽しい道」
を五体投地で歩けませんねぇ(^^)。たとえば・・・
・現像タンクはナイコール型のステンレスにしないといけないらしい。
・引伸しレンズは奮発しないとね。ELニッコールで良いか。
・セーフライトでかぶるといけないなぁ。
・コスタイナーのフィルムウオッシャーとプリントウォッシャー
がほしいなあ。変色は困るもんな。水洗が甘いと黒が締まらないし。
・現像液も色々あるなぁ。
・天秤が無いとD23が使えないじゃないか。
・水はイオン交換水にしないと現像特性がわからないなぁ。
・薬品用の冷蔵庫がないと液の保存に困るなぁ。夏場もあるし。
・印画紙はバライタだよな。
・ドライマウントプレスがないとカーリングがとれないじゃないか。
・パーマネンスを考えるとセレン調色はやらないとね。
・イーゼルだって4ブレードが欲しいよな。これがないと余白を
広くとれないぞ。余白が小さいとプリントが引き立たないなぁ。
・どうも集散光式ではだめらしい。散光式が・・・
・引伸機の機械精度が・・・。フォコマートで決まり。
・V35はだめらしい。IIcだよな。
・ピントルーペも小穴式にしないと丹後屋旦那に斬られるよな。
・色収差がこんなに大きいとは・・・。アポロダゴンかなぁ
・引伸しにも露出計が欲しいよなぁ。
・現像バットも温度調節、暖めるだけでなくて冷やすのが要るなぁ。
・流しがないといけないなぁ。
・暗室を作るか。
・やっぱり、フィルムの現像は一こま一こまやらないとハイライトの
制御が出来ないなぁ。
・シートフィルム、4x5だな。
・暗室があるから皿現像で出来るから大丈夫だ。
・野外で撮ることも考えると、リンホフテヒニカだな。
・レンズはツアイスだよね。コダックも良いらしい。
・400〜1200mmは前群・後群組み合わせのニッコールが良いな。
・引伸機はどうしよう。オメガD5かベセラー45MTだな。
・オメガは良いけど高いし、ベセラーならオプション付ければ
散光式も集散光もできるし。
・4x5なら真空吸着は必須だよな。
・電源電圧が安定しないとダメだな。レギュレータを入れよう。
・アンセルやウエストンは8x10だよね。8x10の密着は艶が違う。
・あれ操上和美さんの8x10はダーストだ。ラボレーターに良い
引伸機がある。それもカラーだ。
・う〜ん、メープルソープのプラチナプリントは素晴らしい。
・プラチナだと乳剤から作らないといけないなぁ。お、天秤はあるぞ。
・印画紙の自作か。。。紙質が好みになるし、布にだって。。
・紫外線露光器を買えば出来るじゃん。
・写真製版機がないと1:1のインターネガを作れない。
・人工着色というカラーの技法があるか。
・ダイトランスファーもいいぞ。
天竺は遠い。五体投地の道は果てしなく続く。
>「暗室百科」にはニュートンリングの防ぎ方が書いてありましたが、
>MLで出た技法しか書いてなかった。
>
>黒紙でマスクを作って挟むっちゅうのは既に試したんだっけ? > 長文堂さん
やりかけました。前も書きましたけどこれはダメです。紙の厚
さ分、ネガが浮きます。薄い紙を使うとネガとガラスが接触す
るから、その部分だけニュートンリングが出てしまいます。
ニュートンリングが出ないくらい厚い紙を使ってよいなら、ガ
ラス無しキャリアを使っても大差ないでしょう。
で、まごめ師匠と日浦さんは、ガラスにコーティングしろと。
でも、これは技術的に大変なのよ。
古谷野 有@筑波大学低温センター
koyano@bk.tsukuba.ac.jp