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[nikomat:14663] Re: [Flange-back] Flange back Killer (Re: nFM2+MD12=49K)
よしださん:
> > 私の場合は特別でしょうが、外観全く問題なしでも、フランジバックの
> > 狂ったカメラはかなり存在すると思います。
> > ニコンのSCですとかなり厳密に検査してくれて、4隅がどれくらい
> > 狂っているかを教えてくれました。
>
>全てがマイナス側に狂うのなら良いのですが、レンズを横方向から
>ブツケルと たまに 4本中数本が +に狂います。
>こうなると、少なくとも現在は 修理不能かも知れません。
>
># その昔は、+狂いも、ハンマー1発で直すっちゅう職人も
># 居たらしい。キワモノですな。
>
>こういう理由もあり、若干−公差で製造し、シムを入れるのを
>前提にしているかも知れませんね。
ふつう、こうやりますよね。ワタシが作るならこうやりたいです。
でないと、おシャカばかりが出来て儲からないです。
が、たくさん作ることを考えれば測定してシム入れる手間が惜し
い。
>それに、「フライス一発削り出し」と言えど、切削熱 や 工具(刃)の
>新旧や 構成刃先(削り粉が刃の先に付着し、刃先が伸びた感じになる)
>もありますから、フライス一発削り出しなんて、大量生産には向きません。
>それに、フライス一発削り出しがあるにしても、公差±0なんていうのは
>機械設計には ありません。
ニコンの公差がどの位あるのかわかりませんが、工場の人は
フランジバック公差のマイナス側を狙って作ると思いますよ。
− 基準値 +
公差 | ○ |
狙い ↑
ばらつき| |
こうすればシムあわせの手間要らず。万が一、マイナス側に
外れてもシム入れればよい。かくして、おシャカなし。
50年代に制定されたFマウントですし、相手がフィルム面
ですから公差の−〜+まで0.02mmぐらいでしょう。
今時の機械なら上記の芸当は出来ると思いますよ。水溶性切
削油の温度を管理してジャンジャンかけて刃を早めに替える
必要があるのはもちろんでしょうな。当然、アルミだって切
削性の良いのを使っているはずです。構成刃先は厄介だけど、
切削条件(切削速度、刃先形状、コーティング、切り込みと
送り、切削剤など)でかなり押さえられますから。その辺が
下請け工場の腕でしょうね。
># 限界ギリギリまで シムで調整してもらったけど、まだ 若干 許容範囲外だって。
># 50/2.8 までなら 使えるだろうけど、50/2 開放で 伸ばすとバレルだろうって。
シムと同じ事ですが、公差が厳しいとしたら厚さが違うマウ
ント金具を数種類作っておきます。フライス加工が終わって
から計測し、どの金具を使うかでフランジバックを合わせる
手もあるかと思います。
#これだけ狂ったFG20ならM42マウントに改造しても
#惜しくないなぁ。どこかに安く落ちてないかなぁ。
どうやれば安いか、QC活動と称して必死に考えているんで
しょうねぇ。
#シムが沢山入っているライカが高いわけだ。
古谷野 有@筑波大学低温センター
koyano@bk.tsukuba.ac.jp