[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

[nikomat:15419] Re: [Rou-Zuke]



馬込師:

>いままで、疑問に思っていたのですが、
>「ロウ付け」とか「ロウ付け半田」とか「半田」って何がどう違う
>のでしょうか?
>この際、ちょい教えてください。  よろしく。

よく知りません。榎さんあたりが詳しいか?
どうも、AとBの金属を接着するときに、別の金属を溶かしてABの
間に流し込んでくっつける技法をロウ付けというみたいです。
半田付けだって、半田ロウ付け、というのが正式名称のようです。
半田は錫と鉛の合金で、183℃という低温で溶けるからよく使われ
ます。他にも色々あって、銀ロウ(銀ベースの合金 680℃位で溶
ける)、銅ロウ、真鍮ロウ、などがあります。

銀ロウは、流動性が高く、スが出来にくく、強度も十分あるから真空
・低温関係ではよく使います。半田は流動性が悪く、スが出来やすく、
強度が弱くて、真空や液体が漏れやすいので基本的に使いません。
ただ、低い温度で溶けるからやむなく使うことはあります。

低い温度が良ければ、ロウとは呼びませんが、ウッド合金があります。
低いのは20℃、高いのでは100℃位で溶けます。
半導体用MBE装置ではガリウム(融点30℃)を基板の接着に使う
ことがあります。ガリウムは低すぎるのでインジウム(156℃)を
使うこともあります。


古谷野 有@筑波大学低温センター
koyano@bk.tsukuba.ac.jp