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[nikomat:15556] Re: [-yota] Re: Matsuya again (=Shinsaibashi meguri)



ひうら@きょうだいです。

大学関係者なので ^^; 特許制度には詳しくないのですが
(でもこれからはやらないと)

なかはらさん:
> > From: sinojima@wave.brl.ntt.co.jp
> > Date: Wed, 4 Mar 1998 09:12:25 +0900
> > 世にあるマウントコンバーターって特許は、とってあるんでしょうか? 
> > 或いは、各カメラメーカーの特許を侵害してないのでしょうか?
> 
> 厳密には、マウントコンバータではないですが、
> タムロン(シグマ?)のニコンFマウントが、120度ずらしても入ってしまう。
> (ニコン純正は指標の所しか入らない)というのは、
> これはニコンFマウントではなく、上位互換の別マウントである。
> という主張をしているのではないか、という(確か)長文堂さんの
> 推察がありませんでしたっけ。

そうですね、
デザインそのものは特許にはならないですからね。

例えば「間違った角度ではレンズが取りつけられないような、
バヨネットマウントの各爪の角度の設計方法」という特許は可能
でしょう。その場合、実施例としてFマウントなりのデザインが
入ってくることはあっても、その原理の範囲はそのFマウントの
寸法そのものに制限されないので、他社が例え寸法的に異なる
ものであったとしても、原理的に同じような方法により間違った
角度ではつけられないマウントを採用することは出来ないわけです。

逆に言えば、そういうマウントに装着可能なレンズでも、別の
角度で入ってしまうようなレンズであれば、その原理は用いて
いないわけですから、特許は侵害しない、と・・

あまりに基本的すぎて、ニコンとかがそういう特許を保持して
いるとは、ちょっと思えませんが・・

あと、マウントがらみで言えば、ボディとレンズの信号伝達・連動
方法とか、そういうのは特許になり得ると思います。
実際に特許として存在するのか知りませんが、完全自動絞りを
実現するために、ボディ側とレンズ側の絞りのリンク方法に関する
特許があったとすれば、同じような方法に基づくレンズは製造
出来ないでしょう。

例えば、開放測光の TTL 露出計に関する基本特許(つまり、レンズの
絞りリングの絞り込み段数をボディに伝達し、開放測光値を補正する
ことで正しい露出を得る)はトプコンが持ってて、他のメーカは
ロイヤリティを払っていたのではなかったかな、と思います。
(もしかしたら TTL 測光そのものだったかも)

しかし、レンズ単体で商売するときは、そのレンズ単体では、特許
で書くような機能を持っているとは言えないので、問題は起こらない
のかもしれません。

あと、意匠登録というのがありますけど、これでマウントの寸法
や設計などの登録や保護が可能なのかどうかは、知りません。

では。