[nikomat:19624] Re: good macro lens

[HIURA Shinsaku <shinsaku@vision.kuee.kyoto-u.ac.jp>]

ひうら＠きょうだいです。

倍率が上がると 55mm や 60mm ではレンズと対象が近接して
ライティングが困難になるので、お金があれば 105mm 以上に
したほうがよいです。

> 目的は，実験とかで使うサンプル部品(大きさは，5ミリから10セ
> ンチの範囲内)の撮影が目的です．

5mm - 10mm かと思いましたが、10cm が含まれますか。・・

105mm で言えば Ai は単体で 1/2 倍までで、エクステンション
を使えば等倍まで行きます。ただし 1/2 倍をちょっと越えた
あたりを撮ろうとすると、レンズ自体は無限遠付近のセッティング
になるので像が甘くなります（説明書に明記されている。
レンズにもお薦め絞り値が書いてある）

というわけで、1/2 倍からすこし倍率が高いところを多用する
ようでしたら、Ai の 105mm は勧めません。
（僕は実験で使っていますが、この領域は使わない）

京大では Ai105mm, 阪大では AF 105mm をそれぞれ買って
CCD カメラにつけて使っていましたが、等倍まで寄れる
こともあって総じて AF のほうが使い勝手はよいです。
M-A リングがあり、操作感もわりとしっかりしています。

それと 5mm 付近の撮影があるので、べローズも買わないと
なりませんが、この場合 200mm では倍率が上がりません。
105mm でも 5mm の被写体は無理でしょう。
この用途のためには、リバースリング BR-2A と Ai 28mm/F2.8 の
あたりの広角レンズを購入なさることをお勧めします。

（レトロフォーカスレンズは、 5 倍程度の拡大撮影を
  やる場合、レンズの尻から被写体までの距離がフランジバック
  程度確保されるので大変都合がよい。
  28/2.8 なら近接性能がよいので、レンズそのものを繰り出した
  状態（近接補正が効いている状態）にすれば拡大撮影域でも
  綺麗に撮れます。要は、28/2.8 を普通に使って 1/5 倍の
  撮影をするときの、フィルムと被写体を逆転した配置に
  するわけです。）

あと、この領域では絞りが十分に絞れることも重要です。

というわけで、お薦めセット：

AF105mm/F2.8
Ai28mm/F2.8
べローズ
リバースリング

です。