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[nikomat:20314] Re: Hologon
よしだ っす。
In message <199807071348.WAA24376@bass.c-creators.co.jp>
at Tue, 07 Jul 1998 22:48:31 +0900
"[nikomat:20309] Re: Hologon "
Tetsuya Okada <okayan@c-creators.co.jp> wrote :
> おかだっす。
>
> > しかしホロゴンの場合は、前後のレンズの両面の球面が同心球なので、
> > レンズを削るときにこの「球面の中心」を三次元的に位置あわせ
> > する必要があります。つまり一気に2自由度、制御する必要性が
> > 増えるわけです。
>
> ふむふむ。厚さと中心を同時に(一発で)合わせなきゃいけないってことですね。
でも これは 全てのレンズが そうですよ。
# そうでなければ、レンズの縁に対する高い精度は不要。
全てのレンズが、そういう意味では、曲率の中心という
物理的に存在しない基準点を基準にするのが理想です。
でもそれが出来ないから、レンズの縁を基準に置き換える。
だから 曲率中心とレンズ縁の間の関係が重要で、それゆえ
レンズ縁までの加工がシビアになる。
> なるほど。分割しているのは漠然と製造上の理由だと思っていましたが、こう
> いう説明を聞くとうなづけます。
確かに枚数増やす方が 簡単になる可能性もあるんですが、
それは、最適解の1つ山の上に 細かな山を載せる形状に
なります。従って、真の最適解には到達しにくくなって
しまうのだけど、真の最適解の周囲に 真の最適解より
少しだけ劣る局所解を沢山作れるわけです。
そして、それらの1つに収まれば 善し としちゃう。
> 後ろ玉も割れば安くなるかな。:-)
> (内面の食い込み具合を見ると不可能な気もしますが)
>
> 同種ガラスの張り合わせ面でも反射等の悪影響って(問題になる程)あるんでしょ
> うか? なければ安いほうがいいなあ。
んで、そこまで やろうとして、それでも ホロゴンに
拘る必要があるのかどうかを考えると ますます疑問。
んだから、やっぱ ホロゴンは、人件費の方が安かった
時代の ギンギンに最適な加工・組み立てを行った時代
のもののほうが 良いように思います。
# だって、その時代だからこそ ホロゴンなのですから。
# 今の時代なら ホロゴンは 作る意欲出なかったのでは?
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Koji YOSHIDA <yd@nikongw.nikon.co.jp>
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