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[nikomat:22043] [Nikon F2][MD-2][Maintenance][Gear replace]



kuri@F2振興会 です。

今回はF2のモータードライブ MD-2のピニオンギア交換 分解編です。

780万台のF2 Photomic(クローム)とMD-2+MB-1+MS-1x2をセットでGet。
 MD-2は動作は完調。ただし騒音が大きく、滑らかさに欠ける感じ。

以前よりMD-2の内部ギアのうち、モーター軸についている2個のピニオンギアが割れ
るということに興味をもっておりました。

 シリアルにも関係あるようですが、昔のものはプラスティック製でモーター軸への
固定ネジ部分からクラックが入って割れてしまうそうです。
 対策として途中金属製のピニオンギアにかわっているそうで、私の持ってる2台の
MDは金属製でした。(両方とも44万台)

 今回購入したMDはシリアル47万台で以前購入した2台(44万台)より新しいのです
が、中のピニオンギアは金属製ではありませんでした。なぜ?

 ピニオンはまだ生きていますが、やはりクラックらしきものはみえます。
音もごろごろしてる感じで雑音が混じるのでちょっと気持ちよくない。

 まだ完調なモノをバラすのは気が引けたのですが、ギア交換のついでに雑音の元を
探ってみようと思ったのがことの始まりです。

 
 第一関門:上蓋外し。
 底蓋は普通にドライバーで外れます。
が、上蓋は巻き上げ連結軸のところがひっかかります。
底面側の大きな六角ネジにボックスドライバーをカマせたまま(回さない)連結軸中
心の二つ穴に工具をさして回します。こいつは普通の方向に回せば回ります。
 底面側は逆ネジですのでこっちを回してしまうと上蓋は外れません。

 第二関門:革剥がし
 上下の蓋を外してよーく観察するとこの状態ではピニオンを緩めることは可能です
が、
ピニオン外したりギアのバックラッシュ調整はできないことがわかります。
 また、巻き上げ側ギアトレインも全くみえません。

 上面の6本のネジをゆるめてメカデッキと外枠を分離する必要があります。
ネジ外してみましたが、グリップ部分が干渉するためまだメカデッキは抜けません。

 再度よーく観察すると、グリップ部分を外枠と分離しない限りメカデッキは抜けて
こないことがわかりました。
 グリップは底面と両側面の計6本で外枠に固定されていました。
そのうち両側面は革に隠れていますので剥がす必要があります。

 剥がすほうは簡単そうですが、再接着には何使えばいいんだろう???
がっちり接着する方面は経験ありますが、相手がゴムやビニールだと弱気。

 東急ハンズの接着剤コーナーで迷うこと一時間。
できるだけ接着力がよわそうで透明なもの・・・・コニシボンドの速乾ボンドGクリ
ヤーに決定。
 と、帰宅して溜まっていたMLの記事にちゃんとGクリヤーがおすすめって書いて
ありました。読んでからでかければ5分で済んだのに。(笑)


 第三関門:メカデッキ引き抜き
 グリップを外すとよっやくメカデッキが引き抜けます。
と、思いきや、巻き戻し軸の上下レバーがひっかかります。

 メカデッキを少し浮かせた状態でレバーを外枠背面側におしつけるとかみ合いが外
れてフリーになりました。よし!これでオッケーだ。

 ・・・何かまだひっかかる。
巻き戻し軸前面の外部レリーズ端子(電源端子も兼ねている)のリード線がたくしこ
まれていたのでありました。
 こいつの半田付けをはずしてようやくメカデッキとご対面です。


抜けたと言ってもグリップ部の配線ゴチャゴチャとつながったままですのでこちらの
配線をぶっちぎらないように慎重に扱います。

 おぉ・・・・しばしその造りの良さとメカの凝縮度を鑑賞。(笑)
んー、かっちょえぇ〜。でもギアトレインの心臓部はバラさないほうがよさそう(^o^)

我に返ってピニオンとモーター部分を観察します。
モーターはビス4本でアルミブラケットを介してメカデッキに取り付けられています。
 モーター周辺のリード線を片づければモーターも外せそうですが、まずはピニオン。

モーター固定のビスを緩めて位置をずらすとようやくピニオンを抜く隙間ができます。
巻き上げ側と巻き戻し側のピニオンはそれぞれ20枚、15枚歯でした。
 以前の記事にあった通りこいつもモジュール0.3でした。

#巻き戻し側15枚っていうのはMD-3の16枚とは違う部品ってことですよね?

協育歯車(これまたMLで教えていただいた)のカタログを見つつ東急ハンズで同等
品を探して注文します。
 カタログには真鍮製1品種しか載ってなかったので選択の余地なし。(^o^)
ちょっと長手方向の寸法が長いですが、なんとかしようと決意して帰宅。

長くなってきたので分解編はいったん終了します。

To be continued............(^_^);;






 


☆☆☆☆♪♪☆☆☆☆  kuri kuri kuri kuri  ☆☆☆☆☆♪♪☆☆☆☆☆
 栗原 光春(Kurihara Mitsuharu)
   e-mail1:juria@da2.so-net.ne.jp
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