[nikomat:25585] Re: Digest of nikomat ML.

[yutaka@vsp.cpg.sony.co.jp (SAITO Yutaka)]

丹後屋さん：
> > どの仕事が本業か私にはよく分かりませんが，まあ文筆家なんでしょうね．
> コンセプチュァルアートとか言われた芸術の、日本での「走り」のような人ですね。

６０年代のハイ・レッド・センターの仕事などはもっと
評価されて良いんじゃないかと思います。少なくとも
そのころは前衛芸術家だったと言えると思います。
ハイ は、亡くなってしまい、センターは（中西さんは）最近も
油絵の作品を書いています。レッドさんの最近の作品は知りません…^_^;

> > #尾辻名義で芥川賞もらっているし．
> 芥川賞の対象となった、「父がいない」でしたっけ？

わたしは彼の、カメラが欲しい が好きです。

> 当時にあっては、それまでなかった小説だと思いました。
> 描写における言葉使いにも、独特の感覚がありました。
> 「美術をやっている人は、こういう書き方をするのか」と感心したのを覚えてます。

それまで出来なかったり見えなかったことが見えると急に
くわっと視野が広がって という所を大事にする人ですよね。
ビューワーを使わないでステレオ写真を 平行法とかで見えるように
なる感じ。

> 局所的にせよ主題が変わるのは、短いエッセイでは、読んでいて
> イライラの原因になります。

きままな文章ですから、それだと逆効果になってしまいますね…^_^;

> 勘どころを押えた転換になっている場合はふーむ、と楽しめる場合もありましたが
> 最近は、ああまたか、という感想しか浮かばないのが多いです。

早田さんも、××はいい！ などというと、しばらくたつとそれが
エッセイに載ってしまうので、、、とぼやいていました ^_^;

> > 僕は楽しんで読んでいるくちです．彼は天文ガイドにもなぜか連載エッセイ
>                                                     ^^^^^
> 小説集「ライカ同盟」の後半には、天体望遠鏡にからむ小編が
> 幾つか並んでます。それで、天文好き、ということになっているのでは
> ないですか。

高橋の望遠鏡については、カメラが欲しい でいろいろ書いてあります。
ライカ同盟は読んだことないなあ…^_^;

                                さいとう ゆたか
                                yutaka@vsp.cpg.sony.co.jp