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[nikomat 799] Re: bronica nikkor 13.5cm/F3.5
ひうら@きょうだいっす。
よしださん:
> > まず、このレンズは、ブロニカニッコールのなかでもっとも光学的
> > バックが長いと書きましたが、やはり長いです。というより、
> > レンズ構成は望遠タイプではなく、普通のテッサーです。
>
> いや あれは Ernostar では?
いえ、やはりテッサー系と思います。
(絞りの前は凸、凹の順の2群2枚。後群は、1群2枚。
後玉が緩んでいたので、分解掃除の上組み直したのでこれは確実っす。)
#・・といっても、135mm にも何種類かあるのかもしれませんが。
#僕のはかなり初期型のものだと思います。
エルノスターであるとすれば、こういう構成にはなりませんよね。
> Sマウント以降、GN45/2.8を除き、Nikkorという名の Tessarは
> (写真レンズでは)存在しないと 光学設計者聞いています。
でもブロニカの 105mm も、 GN よりあとですよ。
(少なくとも 1970年以降です)
35mm の写真用としては・・ということではないでしょうか。
#大判用もありますし。
> > #ちなみにニッコールオートの 135mm/F3.5 も、この望遠タイプ
> > #の設計を引き継いでいます。
>
> 望遠タイプ という設計は無いです。
> テレ あるいは 両テレというのが ありますが、それは 200/4です。
僕が「タイプ」とわざわざ書いたのは、通常鏡筒のS型用ニッコールや
ニッコールオートの 135mm が、厳密には「望遠レンズ」ではないからです。
ただ、テッサータイプであるベローズ用ニッコールに比べ、前群のパワー
を比較的大きくすることで、像面からレンズ前端までの距離が短くなる
ような設計になっており、比較的テレタイプに近い構成なので、
「望遠タイプ」と呼びました。厳密な意味ではありません。
#レンズ設計において、「望遠レンズ」の定義は、レンズ前端から
#像面までの長さが、焦点距離より短い設計のことを差します。
#特定のレンズ構成のことは差しません。
おっしゃるとおりブロニカの 200mm などはちゃんと「望遠レンズ」です。
そして、ブロニカの 135mm は、長焦点タイプです。
しかしこの 135mm は、「望遠レンズに近い」構成ではなく、焦点距離は
長いが、前群後群のパワーも大きく違わないし、間隔もほとんど離されて
いない(絞りをはさんで近接している)レンズを単に遠くに置くことで、
長焦点を実現していますから、レンズ構成のスタイルというか、
パワー配置の意味でも、まさピュアな「長焦点レンズ」であると言えます。
厳密なことを言い出すと、両テレ、って言うのもレンズの構成を差す
言葉なのか、望遠レンズの定義を差す言葉なのか判ぜんとしない
呼び方ですね。
(言いたいのは、前群が+で後群がーということなんでしょうが、
そうなっていれば、必ず望遠レンズであるとは限らない)
> # ちなみに 私の 135/3.5 は この手で 全部分解清掃しました。
> # 中が 埃まみれだったから。
135mm は絞りの連動機構(絞りそのものではない)があまりよい設計でなく、
動きが渋いものが多いように思います。
では
---- 日浦慎作 Shinsaku HIURA ----