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[nikomat 1114] Re: [Nikon][TC-16AS] TC-16AS,etc



ひうら@きょうだいです。

追加、訂正。

> しかし、それならば逆に、テレコンの移動による収差変動の方が、
> マスターレンズのフォーカシングによる収差変動より大きいことが
> 有り得るわけで、つまるところ「収差変動の少ないレンズ(マクロ
> レンズ等)では、近接撮影時を含め、極力マスターレンズで繰り出し、
> 残差分をテレコンで繰り出した方が良い結果が得られる」ということを
> 意味します。

マスターレンズを繰り出そうが、繰り出そまいが、近接時の
収差は発生する(レンズに対して物体が近いことには変りない)ので、
仮にテレコンが無収差であっても、マスターレンズを繰り出さずに、
テレコンの駆動で近接撮影した方がよい(近接時収差がない)
ということはありえません。

つまり、マスターレンズの位置に関わらず、物体までの距離に
よって決まるレンズの近接時収差に、テレコンの移動による
収差が加わるので、それらがたまたま、打ち消しあう場合を除き、
近接時収差が軽減されるということはありません。

また、こういう「収差が打ち消しあう」ような場合が有り得ると
すると、テレコンは収差をもっていることになるので、 今度は
近接時にも収差変動がわずかである、理想的なレンズでは
かえって収差を増大させることになるので、よい設計とは
いえません。から、打ち消しあうことを陽に期待した設計には
なっていないと思います。

ということで、TC-16AS が、無限遠の時の性能を捨てて、
近接時に重点を置いた設計になっていない限り、
マスターレンズで極力繰り出し、TC-16AS そのものは無限遠
付近となるように使うのが、画質的にはよいことになります。