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[nikomat 1456] Re:Bessa-L
日浦@MHIです。
引き続いてのあにじゃのメールを読んで,
少し取り越し苦労だったかな,と。
でもちょっと深いのでネジ分科会発足したほうが
よいかも。
#カメラ関連機械要素分科会としてMLの重要テーマ
#に位置づけられる日が近いか。
#F3巻き上げ軸ボールベアリングというがボール
#ベアリングははたして偉いのか!今時の固体潤滑
#技術を使ったオイルレスメタルのほうが偉いのか!
#(いや,偉いとか偉くないとかではなくて....)
-----Original Message-----
差出人 : Shinsaku HIURA <shinsaku@vision.kuee.kyoto-u.ac.jp>
宛先 : nikomat@ml.asahi-net.or.jp <nikomat@ml.asahi-net.or.jp>
日時 : 1999年1月30日 13:25
件名 : [nikomat 1454] Re:Bessa-L
>ひうらです。
>
>> ここから、ひうらさんのモデルに対する反論。
>>
>> コンプライアンスを座面とネジ部に分けられています。ネジ部については山毎
>> に分けられています。そして、ネジ部のコンプライアンスはすべてのネジ山に
>> ついて並列に書かれています。そしてネジ山すべてと座面に関しては直列に書
>> かれています。
>>
>> ここで前にした質問なのですが、なぜネジ山と同等に座面を扱わないのでしょ
>> うか? すべてのコンプライアンスは並列に扱うべきではないのですか?
>
>並列に書かれているコンプライアンス成分は、ある力を互いに分力している
>ということを意味します。ネジ山それぞれが、接触によりわずかに歪んで
>いる、という状態を示します。(そのとき接触点・接触面積は非常に小さく、
>力の大きさも小さいため、ネジ全体のひずみというものを考えなくてよい
>状態である、ということは前回書いた通りです。)
>
>それに対して、直列に書かれたコンプライアンス成分は、ある力が
>両方に同時にかかり、それによって生じる変位は合計されるということに
>なります。
>
>ここで、座面にかかる力と、ネジ部にかかる力は作用・反作用の法則により
>絶対値が等しくなります。そこで、両者のコンプライアンス成分を
>直列的に接続し、あの図のように書かれます。
>
>概念的には、ねじ込まれることによって蓄えられるべきひずみ量(これは
>ネジの回転角によって決まります。)は、「ネジ部のひずみ」と、座面表面
>凹凸のひずみ」によって分担されます(力ではなく、ひずみ量が、です)。
>また、そのときそのひずみが生じる張力は両者に同じようにかけられ、
>分力されるものではありません。
>
>ですから双方の「誤差分散値」によって決まるさまざまなバネを並列に
>描いたのち、それらを互いに直列に接続します。
>
>実際のブツに照らし合わせて考えると、ぐるっとおお外回りで回っている
>接続部分は、ネジの座面と、ネジのネジ部の間のどこかの点を表すと
>考えてください。
>
>そのとき、その点から、各ネジ山までのコンプライアンスと、
>またその点から各座面の粗さのコンプライアンス成分へと
>それぞれバネがあると考えています。
>
>実際にはネジ全体が伸びたり、座面が引っ張り力によってテーパー
>状にひずんだりするでしょうけれど、これは、力が大きいときの
>問題であり、接触直後の各ネジ山の誤差とか、そういう部分が
>問題になる条件下では無関係としています。
>
>> 直列に扱えるのならひうらさんの論が成り立つと思いますが、並列に扱うべき
>> だと思います。並列に扱うとネジ山のコンプライアンスが低いからという話は
>> 成り立ちません。
>
>コンプライアンス成分をすべて並列に扱ったとき、どうやって
>作用反作用の法則を図示するのでしょうか。
>
>繰り返しますが、なぜ直列になるかというと、ネジ山と、座面の粗さ
>が生じるバネの成分が互いに引っ張り合うからです。
>
>それに対して、板に固定されてはいるが、強くねじ込まれているわけでも
>なく、いっさいガタもないようなネジのネジ頭を、上からハンマーで
>たたいたときの弾性係数、ということになると、みつながさんのモデル
>になります。このときおっしゃるとおり、剛性感はネジ座面が支配的に
>なるはずです。面積も大きいし、平滑性も高いので。
>
>では。
>
>---- 日浦慎作 Shinsaku HIURA ----
>
>