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[nikomat 1727] Re: Red Dot
上村@上智大です。
変なところに反応してすいません。
In message <199902040110.KAA44838@ml.asahi-net.or.jp>
INUI@anzu.dse.ibaraki.ac.jp, Masatomo <inui@anzu.dse.ibaraki.ac.jp> writes:
>> 古典って,実はすごーーく色っぽい文章が平然と書かれていたりして,面白い
>> ですね.平安時代の短歌では,「逢う」というのは「交わる」という意味で使わ
>> れると最近知って,ちょっと驚きました.
百人一首なんかそれのオンパレードです。
逢ひみての 後の心に 比ぶれば 昔は物を 思はざりけり
# 仮名づかいあってるかな…?
でも上の句と逆のこともしょっちゅだったとか。当時は「逢う」までは
顔を見ないで(手紙だけで)つきあうのが普通だったので。
だから、「源氏物語」でよくある、垣根の隙間から顔を覗き見するなんて
ことは滅多に無いことだったわけです。
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"An elaborated program is like a poem."
上智大学文学部史学科 上村 暁 (Satoru UEMURA)
s-uemura@hoffman.cc.sophia.ac.jp