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[nikomat 2076] Re: Mitsunaga's Tokyo Trip
丹後屋す
みつながさん:
よしださん:
> > > ぐずぐずは、ネジの切り間違いのような感じがしました。どこかゆがんでいる
> > > というか。「かちっと」は、他のと比較して回らなくなる感触が違いました。
> >
> > でも ゆっくり回すと「カチッと」というような感触では 無かったですね。
>
> ちがいましたね。ピタッとは止まるんですが、止まる前に回転に必要とするト
> ルクが急激に上がるのがわかりました(マウント外周で5mmぐらい)。
>
> > # 締結直前に ぷにゅっと、エア出し特有の 磁石の反発力(面に垂直方向)の
> > # ような(面同士が 反発するような)弾性抵抗(粘性抵抗ではない)がある。
>
> (吉田さんがエア抜きしたあとで)ゆっくり回すと、かなりこれは落ちていて感触
> が変わりました。
>
> > 丹後屋どんの言う「カチッと」が、 Leica + CanonLens で 生じて
> > いる(この2つは ピッチが 違うのでしょう?)ため、少なくとも
> > 「丹後屋どんの言っていた "カチッと" は 不等ピッチネジとは無縁」
> > だということは 分かりました。
あのー、ネジの締め終りのところの感触に私は「カチッと」とは言ってません。
これだと、なんか、バヨネットマウントを装着したような確実性を感じさせる
表現になってしまいます(^_^;。
そこまで、バルナックのライカには入れ込んでないよというか、、、
もう一度私のメールを採録しておきます。
ちょっと長くなるので、後ろに置きます。
> > マウントを撓ませずに 凄い平面性を出しているっつうことで、品質管理の
> > 凄さ(バックF*だけ*から見れば オーバースペックだろうけど、頻繁なレンズ
> > 交換において 誰がやっても バックFの位置決め精度を高めるという意味では
> > 重要かも知れない)を感じました。
このオーバースペックというのが、極論するとライツライカの魅力の根源
であり、会社衰亡の原因の一つでもあるんでしょうね。
以下採録メールです。
みつながさんが、トルクが急激に立ち上がるのがわかりました、と書いている状況
は、撮影中にレンズを交換してる時は、一瞬の操作なんですね。
そこを、私は、コツンと止まる、と表現してます。5mmもないんじゃないかな。
採録[3]では、ピタッと止まる、と書いてますが、これは、
ネジ込みの最後60度を残したあたりで、レンズにある程度の強さの回転を与えた
ときの状況を表現してます。
採録[1]
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Subject: [nikomat 1201] Re:Bessa-L
Date: Thu, 28 Jan 1999 12:34:41 +0900
さとう@丹後屋です。
> # ちなみに、多くの L39や M42レンズは 一応 ネジの切り出し位置が
> # 大凡 一致してます。これは きっと 治具を 使ったのだと思います。
ライカの歪んでいないボディとレンズの場合、
ずーっと軽く回転してゆき、突然、コツンと止まる感触があります。
で、その位置でグズグズ動かない。で、指標の固定位置は13:30分です。
バルナックライカをこれから買おうと思ってらっしゃる方は、
この点に留意して下さい。
M42では、殆んどの機種が、このねじどこで止まるのかなと思う位
だんだん回転が重くなって、止まったと思っても、
力を入れたらまだもう少し動くな、という感触が残ります。
ライカの感触を出すには、ネジ切りにどういう鼻の油を使うんでしょう?
現代のリコーGRレンズをライカのボディにつけても、この感触は出ません。
採録[2]
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Subject: [nikomat 1210] Re:Bessa-L
Date: Thu, 28 Jan 1999 13:06:27 +0900
さとう@丹後屋です。
いぬいさん:
> 多分ライカはネジ山や谷の終端が切り立ったような仕上げになっていて,
> そこが最後ぶつかりあって止まる.
どうなっていたか、よく覚えていないです。
帰ったら、見てみます。
ただ、メス側(ボディ側)は、マウント金具の端(フィルム側)まで
(雌ネジを切った長い筒を或厚さで断ち落したように)続いていたとおもいます。
ワッシャーの場所を間違えたりすると、
それで、フランジ面の平面性が崩れるんでしょうね、このコツンがなくなります。
中川一夫さんの「ライカの歴史」に書いてある通りです。
LM変換アダプターリングにもライツのはこの感触がありますが、
国産のリングにはないです。
日本のLマウントの雄、キヤノンのは、どうなんでしょう?
採録[3]
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Subject: [nikomat 1236] Re:Bessa-L
Date: Thu, 28 Jan 1999 14:35:07 +0900
さとう@丹後屋です。
私なんか、工学のどの分野でも素人なんですが、当たってると思う。
工作精度の高さ、というのがどこに現れるか、ということを
目の当たりにした気持ちです。
ひうら@きょうだい さん:
> で、前者の場合、応力によらず停止する位置は一定(逆に言えば、
> 停まったところから、さらに力を増やしても、回らない。カチッと
> 止まる)ということになると思いますが、後者の場合、締め付けて
> いくと、その回転角に応じて応力が増大していくので、じわじわ
> 強くなっていく感じになると思います。
まさにこれでしょうね。
だから、フランジ面の平面性が崩れれば、局所的にだれてジワジワと締まる。
> つまり、ぶつかり合うネジ山同士が、それぞれ小さなバネと
> 考えると、加工精度が高いと
>
> |-CCCCCCC-| |
> | |
> |-CCCCCCC-| |
> | |
> |-CCCCCCC-| |
> ==| |==
> |-CCCCCCC-| |
> | |
> |-CCCCCCC-| |
> | |
> |-CCCCCCC-| |
>
> の、両方の == を押したり引いたりしたときの状態になります。
> 接触した瞬間、パッとバネの応力が立ち上がる。
感触もまさにこれです。
全面コツンという感じ。
最後の1/6回転を残したあたりで、コマ回しの要領で、レンズに回転を
与えると、ピタっと止まり、その位置から動きません。
ライカ修理の雄、貫井さんが、ネジを緩める瞬間にはクッとはずれ、
ねじ穴からネジが取れる瞬間にピンと音がする、と言ったのも、
これなんでしょう。