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[nikomat 2731] Re: iris(Re: matuya)



In Subject : [nikomat 2723] Re: iris(Re: matuya) 
On Fri, 26 Feb 1999 16:18:27 JST,
	owner-nikomat@ml.asahi-net.or.jp 様 writes:

> うーーむ、ここで天下の宝刀・フーリエさんを出さずにどう説明するのか
> いま、悩んでおります。

むずかしいっすね。

> いげたどんの言うとおりっす。
>  > これでは、まだ理解されないような^^;;


> 	→ → → → → → → → → → 
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> 	→ → → → → → → → → → 
> 	→ → → → →|      → → 
> 	→ → → → →|        →
> 	→ → → → →|

この絵では、まっすぐの矢印しかないですが、
右下のほうに光が行くということは、下むきの成分が
あるということですね。

ピンホールからの光は、全包囲にでていくことから
わかるように、ある面できったときに、各点からの光は、
方向性をもっていません。

それなのに、光線が方向性をもつのは、各点相互の干渉により、
横方向成分が打ち消し合っているからです。

ですから、厳密な平面波は無限に広く広がっていなければ
なりません。端があると、それを打ち消してくれる相手がいないので、
その端から、横方向の光がでてしまいます。

ですから、円形絞りでも外側に干渉縞ができるわけです。
これは、光の飛んできた方向から、ずれた成分なのです。

さて、上の絵のように、円でなく直線状に光束が切られた場合ですが、
斜め下方向にむいた成分が生じることにより、そちら方向に
干渉光が伸びるわけですが、それだけではありません。
逆側にも伸びるのです。

なぜかといえば、隠された部分からも、ほんらいは、逆むきに
上方向の成分がでていたわけですが、それがなくなったからです。
なくなったのなら、影響ないではないかというと、そうではなく、
その部分があって、ちょうど打ち消し合っていた成分が残っている
のです。打ち消しあう相手がいないので、出現するわけです。

上だけ隠した部分からも、上下にスパイクがでるイメージがえられ、
下だけ隠した部分からも、同様のイメージがえられます。
ところが、二つのスパイク部分の光をみると、ちょうど、位相が逆に
なっているはずです。ですから、この二つを再び重ね合わせれば、
両方のスパイクとも消えることになります。

     l_#_l(_0   Kazuhiro IGETA, not the number,,,    
  _~C. C_~/   Adaptive Communications Labs
 (((==)((@)  ATR ,  Kyoto,  JAPAN