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[nikomat 4226] Re: 立体視について



日浦です.

> MLの皆さん,特にビジョンにくわしい皆さんに質問があります.

^^; たいして詳しくありませんが・・・
両眼立体視を用いるシステムは少しは勉強しましたが,
あくまで「計測」を主眼にした方面(射影幾何とか,両眼画像の
対応付け問題とか)でして,あまり心理のほうはわかりません.

> 立体視の不思議をさぐる,井上弘著,オプトロニクス社,19000円

この本,人ともに知りませんでした ^^;

目次を見ればわかるのだと思いますが,人間や生物の立体視の
心理学的な側面を論じた本なのかもしれませんね.

#心理学的な方面は,石井さんが詳しいのではないでしょうか.

> 誰か購入された方,内容について教えて下さい.また著者の井上
> さんという方について,ご存知のかたコメントください.「立体視」
> については,この本がいいよ,というアドバイスも歓迎です.

(計測の観点から)ステレオビジョン,つまり両眼立体視全般に
渡って網羅的に解説した本というと,ちょっと思い当たりません.
もう少し枠を広げて,移動立体視等を含んだ立体感の知覚に
関する本だと,いろいろいい本があります.

David Marr の Vision という本などは訳本も出ており,心理学的
知見を交えた深い考察がなされています.(ある意味で,ビジョン
分野での必読書となっています.)

おおざっぱに言って,ステレオビジョンでは,両目の画像の,
同一対象に関する部分を互いに対応付けるという問題(対応付け問題)と,
その後の三次元座標を求める問題(特にカメラ配置やカメラの画角等の
パラメータを求めるための方法)の2つの問題に大別されますが,
後者の問題であれば,良書が多々あります.(あまりおもしろい本には
なり得ませんが.行列だらけの数学書といった趣です)

前者の問題は,あまりいい本は知りません.
知らないだけかも知れませんが・・・・

では.