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[nikomat 4239] Re: 空間の知覚に 関して
松下です。
[nikomat 4237]Masahiro Ishii writes:
|Kenji Matsushita さんは書きました:
|>全盲の人が、空間を知覚する方法について簡単に説明された文献
|>をご存知の方がいらっしゃれば教えてください。
|
|勉強不足でよく分からないのですが、
|・手で触れられるものの知覚、
|・部屋や建物の配置
|で話が大きく変わりそうですね。
知覚というよりは認識と言った方が正確なのか、ちょっと曖昧で。
あげられた2つはかなり違うかも知れない、というのはなんとなく
ピンとこないんですが。
|>今、ヘレン・ケラーに興味があるもので。
|>彼女はどうも色さえも識別できていたようでして、これは全盲の人一般に言える、
|>すなわち健常者にも普通に備わっている能力なのか、そういうメソッドが確立
|>されているのかどうかが知りたいのです。
|
|ヘレンケラーが色を認知できた、と本に書いてあるのでしょうか?
|それとも、色に対する「イメージ」を持つことができた、のでしょうか?
物理学者のニールス・ボーアが彼女と一緒に来日した時、ボーアから
何か手ほどきを受けて「イメージ」を持つことができたような感じに
読めるんです。手元の本は散文風なのでちょっと曖昧でして、物理学
っぽく、色は軌道のジャンプに対応しているんだと彼女に説明した
くだりを見つけたのです。そこで、彼女がどのように地図的な空間を
捉え、概念的なことや物体をどのように知覚していたのかに興味が
湧いてきたのです。
想像では、健常な状態で感じる色抜きで、色の違いを識別し、その違い
と健常な状態のイメージなどとの結び付きと、かなりのレベルで同等に
マッピングできていたのではないのか、というのが気になります。
(色と温度が密接に結び付いているというのも一つの根拠?)
或は逆に、青い/冷たい/病気/云々と言ったものが結びあっていた場合、
ものを触って冷たい、相手が弱っているという状況を知ることで「青」
という言葉に相当するものを思い浮かべていたら、それは青を知覚する
こととほとんど同じなのでしょうか。もしそこにほとんど違いが無いと
したら!?
この話を聞いて、虹は何つの色か、というのが習慣によって違うというの
も思い出しませんか。もし3色で、例えば、赤黄青の違いだけで色を知覚
したことになるのでしょうか。もし赤と青の2色なら?
例えば、RGBとCMY は補色ですが、原色のRGBで生活する人(^^;;)と原色
のCMYで生活する人がいたら、彼らの知覚の世界は異なるのでしょうか?
少し前に歪曲と直線の話がありましたが、直線を知る人は目をつぶって
いても直線を心の中に思い浮かべられますよね。としたら、直線を見な
くても直線を知覚しているということになるんでしょうか、ならないの
でしょうか。
これはただの認識でしょうか、認識と記憶と知覚と感覚ってなんだか
ごっちゃになってきました...
こんなので、わかりますでしょうか(^^;?
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松下 健治
e-mail To: kenji@comm.yamaha.co.jp