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[nikomat 5366] 日本写真学会カラーラボセミナー(1)



 中村@ニコン5Fです.次のようなセミナーがあるので紹介します.ちょっ
と長いので 2つに分けます.


日本写真学会平成11年度 カラーラボセミナープログラム

『今』ラボにおける銀塩とデジタルの最前線

 全日本カラーラボ協会連合会主催の『平成11年度ラボシステムショー』が6
月16日(水)〜18日(金)の3日間、東京五反田のTOCにて開催されます。
日本写真学会では、ラボシステムショーと同じ会場でカラーラボセミナーを
開催いたします。本学会のカラーラボセミナーは第2日と第3日の17日、18日
です。会場はTOCの13階134室で、ラボシステムショーと同一階の隣接したと
ころです。
 平成8年4月に発表されたAPSが順調に進展し、また、デジタル写真の技術も
着々と進展している現状です。本年のセミナーは、デジタル時代の写真プリ
ントに関する講演を基調に、ラボシステム機器、NPプリント品質の問題、新
しい感光材料、写真処理と環境問題、プロラボの生産体制、カメラの進歩な
どをテーマに、10件の講演で構成いたしました。ラボシステムショーの見学
とあわせてお聞きいただきたいと考えております。ラボで働く皆様、また関
連分野の方々のご参加をお待ちしております。

日時:平成11年6月17日(木)  9:40〜17:00
        18日(金)  9:50〜17:00

             セミナープログラム

第1日(6月17日・木)
開会挨拶 9:40〜9:50  実行委員長 阪川武志

講演1 9:50〜10:40 
『デジタル時代の写真プリント』 本庄研究室 本庄 知

 1992年の本セミナーで、「写真の特異性について」講演させて戴いたが、
今回の講演はその続編といえる。この7年間、デジタルカメラやインクジェッ
トなどの新しいプリント技術は様変わりの進歩をみせ、デジタルフォトサー
ビスも普及した。しかし、いわゆるフォトフィニッシング市場の本質的構造
は変わっておらず、新しい市場が付加されたように思える。新しい動向を踏
まえた上で、再び写真プリントの特質について考える。

講演2 10:50〜11:40
『ラボに関わる最近の環境問題』 千葉大学 三位信夫

 わが国では年間18万トンの写真処理廃液が廃液処理業者によって回収され
焼却熱分解処理されているが、一方で廃棄物の焼却処理に伴って発生するダ
イオキシン類が社会問題となっている。廃液処理業者に渡る写真処理廃液に
昨年12月から義務化されたマニフェストシステム、ダイオキシン類とその生
成機構・生成防止策、焼却熱分解処理に代わる環境負荷が少なく経済的な写
真処理廃液の陸上処分技術の現状などについて述べる。

昼食休憩・ラボシステムショー見学 11:40〜14:00

講演3 14:00〜14:50
『フロンティア350の高画質化技術』 富士写真フイルム(株) 中村博明

 高画質化を実現する為の入出力技術、及び、ディジタル画像処理技術につ
いて富士フイルムのディジタルミニラボシステムを例に説明を行う。さらに、
ラボのディジタル化によってどのような画像サービスが可能になるのか具体
例を挙げて説明する。

講演4 15:00〜15:50
『NPプリント品質向上のための業界共同活動の成果について
       -Printer control Tool(PCT) の業界標準化ガイドライン-』
           7社代表:富士写真フイルム(株) 井駒秀人
            Agfa Gevaert AG,China Lucky Film Corporation,
                       Eastman Kodak Company,Fuji Photo Film Co.,ltd,
                       Imation Corporation,Konica Corporation, 
                       Mitsubishi Paper Mills Ltd. 

 銀塩感光材料メーカーは銀塩システムの更なる発展を支援する目的で、カ
ラー写真の仕上がり品質向上のための活動を展開中である。昨年、活動の成
果として 2つの推奨をワールドワイドに行った。共同活動の経緯とプリント品
質に直結するプリンターのセットアップツール(PCT)に関する推奨内容を紹介
する。

講演5 16:00〜16:50
『コニカカラーCENTURIAシリーズの特長』  コニカ(株) 飛田啓輔

 コニカの新カラーフィルム:センチュリアシリーズでは、ユーザーに対する
美しい写真の提供だけでなく、ラボ関係者に対してはプリントのし易さを設
計コンセプトにした。特にセンチュリア800 は、高感度フィルムにありがち
な蛍光灯とのミックス光源撮影や露光過度撮影による焼きにくさの改善など
きめ細やかな設計が施してある。本講演では、ラボにも優しいフィルム設計
の考え方やその技術について解説する。

[続く]
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(株)ニコン 半導体露光装置第3設計部第2システムグループ
  中村 肇 jim@nikongw.nikon.co.jp