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[nikomat 6373] Re: yokosuka07/20
日浦@MHIです。
差出人 : Koji YOSHIDA <yd@nikongw.nikon.co.jp>
件名 : [nikomat 6371] Re: yokosuka07/20
>アサカメの場合、MTFだけでなく 最良像面の位置まで計測
>してます。あれは MTF以上に重要です。
>実写で 本当に まっ平らな モノを、その法線方向から撮ること
>は まず ありませんから。
>多少、像面が うねっていても、最良像面で 解像していると
>実写で「ピンが合っている所は シャープ」に 見えます。
「最良像面の位置まで計測している」というのは,解像力テストで
フィルム位置を前後させて,像高(画面中心からの距離)ごとに
最良の解像力が得られるフィルム位置を求めていることを指している
んですよね?
#「最良像面」というのはまた定義が難しいんでしょうけど
#アサカメのMTFでは40ラインペア/mmのコントラストが
#最高になる平面を最良像面としてMTF計測している旨
#書いてあったような記憶があります。
で,MTFでは「平面」を決めてからその平面上のパターンの伝達を
みるので,像面湾曲の大きいレンズで画像の周辺でピントを
あわせるような場合のパフォーマンスが読めない,ということですね?
とはいえ,広角レンズでは被写界深度を利用して被写体全体に
ピントがあうような絵作りをすることも多いと思いますので,
「実写で平らなモノを法線方向から撮る」のと同じ結果となることも
多々あるかと。
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ところで,フィルムや対象によるレンズの向き/不向きですが,
周波数によるコントラストの落ちかたについては,プリントサイズ
を考慮することが大事だなと最近感じております。(当たり前...)
カラーネガL版ならミリ10本ぐらいが大事というのは納得ですが,
六つ切りにするとプリントを全体が見えるよう50cmほど離して見る
だけでなく,ついつい近づいて鑑賞してしまうこともあり,そういう場合
レンズによりL版での印象とまったく異なります。
気になる周波数域が変わってくるからでしょうね。
カラー/白黒の差もありますが。
現行Zではテッサーは六つ切りは厳しいが,35-70ズームは伸ばしても結構
ついてくるかなと感じています。が,カラーネガL版ではヌケが気になるので
ズームは一段落ちる印象です。
この傾向は,MTFを見比べるとズームの方が40ラインペア/mmのコントラスト
がはるかに高いので納得できます。MTFが公開されてると,やはり便利。
#もっとも,35mmでは一眼レフのピントあわせが難しいこともあり,
#六つ切り以上の結果は確率の問題になってしまうというのが私に
#とっての現実です。
#35mmはシステム全体が大伸ばしを指向していないというべきか。(ウデ?)
#最初から伸ばすことがわかっていればやはり中版という結論になってます。