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[nikomat 6629] Re: NIKKOREX F instruction manual



高田です

<199908030838.RAA14546@ml.asahi-net.or.jp>の記事において
koyano@bk.tsukuba.ac.jpさんは書きました。

>> 長文堂でござい。
>> 休憩で戻ってきたら、お座敷がかかっていた。。。

>> ウソかホントか知らないけれど、深呼吸したときに酸素0%のガスを
>> 吸い込んでしまうと肺胞がどうにかなって、一呼吸でもかなりやばい
>> と聞いた事があります。本当かな? −>高田先生

この点については、別にコメントがあるようですね。

>> 高田センセイ:
>> 
>> > 最近全身麻酔をかけていないので、間違っているかもしれませんが、、、
>> 
>> ebayやカメラ屋の店先で麻酔かけられることが多いんじゃないの? ^^

カメラ屋の店先でというのは最近少ないです(最近アサヒカメラ買った程度)。

>> > 全身麻酔をかけるときは酸素と窒素の混合気を使いますが、混合の割合いによって
>> > 100%酸素から空気と同じ21%酸素までの濃度を作れるようになっています。
>> > 100%窒素というのはできないように安全装置が入っているのですが、昔はそう
>> > いう安全装置が無くて、麻酔をかけたら患者さんの状態がとたんにおかしくなり、
>> > 原因不明の間に死亡という事故が発生し(それも2件連続して)、調べてみたら
>> > 酸素のボンベつなぐべきところに窒素のボンベがつながっていたというようなミス
>> > が発見されたという事例などがあります。
>> 
>> これ、本当の窒素ガス、それとも亜酸化窒素(=笑気ガス)?
>> 
>> #酸素21%窒素79%のガスでカラダにメス入れられたら飛び上がっ
>> #てしまうっす。 ^^;;

笑気ガスは現在は麻酔薬としては使われてません。

麻酔薬としては別の薬を混合します(これも時代によって変遷があり、私が麻酔
かけていた頃の薬はもはや使われていないです)。麻酔器に麻酔薬を入れる容器
が取り付けられていて、ここに薬を入れておいて、減ったら注ぎたすのですが
(それを忘れると当然麻酔がきれる)、入れすぎて麻酔薬が患者さんに大量に
流れて患者さんの状態がおかしくなってしまったという事故が起こったりする
こともあります(とても稀な例ですが)。

#病院って恐い。

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*高田  彰  Akira Takada  takada@ipe.tsukuba.ac.jp*
*筑波大学臨床医学系    筑波大学附属病院医療情報部*
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