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[nikomat 9476] Re:Fuji Superia
川口です。
----- Original Message -----
送信者 : 市川 周一 <ichikawa@tutkie.tut.ac.jp>
宛先 : <nikomat@ml.asahi-net.or.jp>
送信日時 : 1999年10月22日 16:20
件名 : [nikomat 9455] Re:Fuji Superia
> これはラボの機械やペーパーのせいではないかと疑っています。
> 鑑葉植物とかの葉っぱの色も、極端に派手になることがあるし。
> なんというか、こんな蛍光色じゃないだろ、という色。一緒に写っ
> ている肌色とかは結構自然なんですが。あれですかね、人間の記憶
> というのが変なんで、本当は物理的にはああいう色なんですかね?
人間の色の認識が如何にいい加減かを調べる実験。
灰色の紙を用意する。18%標準反射板が使えればなお良い。
紙の大きさは、A4以上が良い。望ましくは、A3程度。
中央部に1cm程度の穴を開ける。
紙を持って腕を一杯に伸ばして穴を覗くと、視野は1°程度になる。
この穴から、青空や葉っぱ、人間の皮膚などを覗いてみる。
(穴の中はベタ1色に見えるように注意。)
穴から見える色をマンセル色表や色紙と比較し、近似色を見つける。
次に、紙を視野から取り去って先程の近似色と比較する。
この実験の要点
1.視野を1°に制限することで、物体から色の情報だけを取り入れる。
形、テクスチャーは無視する。
2.視野の周りに基準となる無彩色を配置する。
さて、人間の皮膚はどんな色に見えるでしょうか?
この色がそのまま写真に再現されたら、どうでしょう?
この色を記憶色の肌色に補正してプリントした場合、葉っぱの色は
どうなるでしょうか?
応用
1.色がきれいに出ていると思うプリントを対象として同様の実験を行う。
2.手元の灰色の紙と、対象物を照らす光源を違うものにする。
yujiro kawaguti(川口 裕次郎)
e-mail ykawa@olive.ocn.ne.jp