[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

[nikomat 10278] fj.rec.photo



川口です。
fj.rec.photoでZeissレンズの発色の話題が続いているようです。
あそこは、ちょっと雰囲気が悪いので、MLで意見を伺おうと思います。

Zeissレンズは分光透過率のピークがXXにあるので発色が重厚、との意見に、
CCIを計算する際には、分光透過率の相違の寄与は小さい。むしろ、フレア
などの他の要因が大きい、と日浦(慎)さんが反論した。
という感じの議論の流れだったと思います。

ZeissレンズがヤシコンのZeissということならば、思い当たる節があります。
写真工業誌のカメラテストの露光特性を見てみると、
Contaxの像面露光量は、2/3EVから1EVアンダーに設定されているようです。
Nikonの像面露光量は、約1/3EVアンダーに設定されているようです。
アサヒカメラ誌85年12月号のNikon F-301のニューフェース診断室によれば、
Nikonの像面露光量の設計値は、0.08lx・sで、低めに取ってあるそうです。
標準の像面露光量は多分、0.1lx・sでしょう。そうすれば1/3EVアンダー
の辻褄が合います。

さて、Contaxの2/3EVから1EVアンダーという設定は、リバーサルフィルムを
使用した場合、十分に発色を変えうる値であると思います。
重厚な発色の正体は、露出アンダーのリバーサルフィルムの発色なのでは
ないでしょうか?

私自身は、眼鏡レンズ以外にZeissは持っていないので、この説が
当たっているかどうか分かりません。
特に、ヤシコン以外のZeissユーザーの方、どう思われますか?

yujiro kawaguti(川口 裕次郎)
e-mail  ykawa@olive.ocn.ne.jp