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[nikomat 10585] Re: fj.rec.photo
まごめ@時間がないので、ちょっとだけよです。
松下さん:
> Planarの語源はplane、つまり像面がこれでもかっていう位平坦なのが特徴、
> (フィルムのことを考えたらそこまで突き詰めてもしょうがないだろという
> ようなニュアンスだったかな)というのを聞いた覚えがあるのですが、名前
> が一人歩きしてるってことでしょうか?
像面がフラットなのと、丹後屋さんが書かれたのは別の収差です。
前者が、像面湾曲と言われていて、ピントの合う面がレンズ中心からずれるに
従ってどのくらい離れていくか、
後者は球面収差で、像面の1点毎に存在し、絞りに従いピントがずれる収差です。
ガラスでできたレンズは、全体として凸レンズとして働きます、あまり努力しないと
像面は凹になります(フィルム面の外周ほどレンズに近づく)。
これを補正するために、適当に凹レンズを入れてバランスさせます。
一方、球面収差は、ある像点で、レンズの中心付近から来る光に比べ、周辺から来る
光はよりレンズ側にピントを結びます。これも凸レンズの習性です。
これも適当に凹レンズを入れてバランスさせます。
球面収差は普通レンズ半径rの3次関数です。(ただしr>0のみ考える)
これに4次のマイナスを入れて補正します。3次の係数と4次の係数でどのrで
ゼロにするかが決ります。丹後屋さんの例では開放(rmax)でゼロにしています、
多くの場合、0.7rmaxあたりでゼロにする事で、絞りによる変化を少なくして
います。
(ここで、3次と言ったのは3次までの展開が主な収差であるからですが、
もっと高次もあります)
というわけで、別ですよーと言いたかっただけです。
Nobutaka MAGOME
Nikon Corporation, IC Equipment Division,
2-6 Designing Section
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